:我が生命線その2――「ドラフト」と「後選び」の二段階チョイス
- 奈良で行われるドラフトゆえ、僕は一度もその集いに参加したことがない。
- もともとドラフトを代行してくれる我が友ヘタレの負担を軽減させたいという意図で、
- 10頭中6頭とか12頭中7頭とか、
- 要は全頭選抜せずに、ドラフトが終わった後、
- 残った馬の中からチョイスするというのが僕が毎年やっている「後選び」の起源である。
- しかしながら、この残った馬たちの中から、
- ベルシャザール(ダービー3着)、レッドデイヴィス(毎日杯、シンザン記念)、
- アダムスピーク(ラジオNIKKEI杯)、そして昨年度のレッドオーヴァル、エピファネイアと活躍馬し、
- 僕の稼ぎ頭は毎年この「後選び」の中から生まれている。
- なぜこういう現象が起こるのかと考えると理由は簡単で、
- 要は11人のチームで選べるのはせいぜい100頭程度である。
- つまりドラフトから漏れた馬は7,000頭〜8,000頭にものぼる。
- 「残った」と言っても超良血馬が潜んでいるし、盲点になっている馬もいる。
- 次にドラフトという「空間」が感覚を鈍らせる。
- POGにとってドラフトは最も重要なイベントのひとつだから、
- メンバーのテンションも自分のテンションも上がり切ってしまい、冷静な判断ができなくなる。
- 後から獲得した馬の一覧を見て、「なんで自分はこんな馬選んだんだ??」というイタい経験が僕にもある。
- 「後選び」は極めて冷静な精神状態で、
- かなりの時間を費やして長考が許されるからこそ上記活躍馬をチョイスできたのだろうと分析している。
- したがって、今年もドラフトで9頭を準備し、
- 1〜2頭の抽選敗けを想定した上で、
- 「後選び」の枠を4〜5頭残しておくことにした。
- 更に言うと、この「後選び」の馬は、
- ドラフトのリストとは全く違った次元で考えるほうがよい。
- つまり、全く真っ新の状態で一から組み立てる。
- 言うなれば、2つの異なるPOGのドラフトに参加する感覚でブレーンストーミング。
- 過去の成績からこの「ドラフト」と「後選び」(ドラフト外)との二段階チョイスは、僕にとって“生命線中の生命線”である。