:皐月賞に係る予想〜その1〜



 いい加減当てたいのだが、何とかならないか......。


 今年の皐月賞の特徴として、トライアルレースを使っていない馬が4頭もいるということだ。列挙してみると、




 4頭中、3頭が重賞勝ち馬であり、リーチザは「3強」の一角を形成しているから、非常に悩ましい。というのもトライアルを使わずして皐月を勝つのは容易ではないからだ。過去、トライアルを挟まずに皐月に挑んだ馬(条件y馬を除く)を挙げてみると、




ざっとこれぐらい。モノポライザーもそう。で、トライアルを使わずに皐月を制したのは19年前のハクタイセイのみ(きさらぎ賞1着以来)。とはいうものの、ハクタイセイ皐月賞が10戦目でありキャリアが豊富であった。3〜4戦しか消化していない馬が、トライアルを使わずに頭まではちょっと考えられない。この時期の競走馬は使いながら急成長していくからのぅ。そんなわけで、上記の4頭、アントニオバローズ、シェーンバルト、ナカヤマフェスタリーチザクラウンは軽視したい。



 あと重要視したいのは、ポジショニング。結局、皐月賞にキレは必要ない。嘗て、ディープインパクトテイエムオペラオーナリタタイシンらが強烈な追い込みを決めているが、こういった馬でさえ、前走、つまりトライアルレースは結構前々で競馬をしている。




な感じ。スタートから3コーナーまでは後方だったが、4コーナーでマクリ気味に上がってきていることが数字からも推測できる(4頭中3頭が武豊騎乗だったが)。昨年で言うならブラックシェル(2番人気6着)がトライアルでかなり消極的な競馬をした。更に遡ってみると、アドマイヤムーン(1番人気4着)、ブラックタイド(2番人気16 着)、ザッツザプレンティ(5番人気8着)、タニノギムレット(1番人気3着)あたりがそれにあたる。結局のところ、皐月賞は消耗戦というか総力戦になることが多く、前走でちょっと差し込んできた馬に、本番で差し切るだけの脚が残っていない、もしくは脚を使える展開にならないのだ。「3強」の一角、アンライバルドスプリングSで非常に怪しい競馬をした。勝ち方が華麗だっただけに尚更だ。せいぜいブラックタイド級じゃなかろうか?



 ロジユニヴァースはダービーまで大丈夫そう。個人的にはブエナビスタよりも堅いと思っているのだが。テンのスピードという点ではリーチザクラウンのほうが上だろうが、この馬が2、3番手にいると相当のプレッシャーになるはず。昨年、一昨年の逃げ馬であるキャプテントゥーレとヴィクトリーが勝ったことで、あらためて皐月賞に必要なのはキレよりも「先行力」だと痛感したわけだが、ロジはローテション、脚質、勝ち方はすべて皐月賞馬としての資質を持ち合わせており、ここは横山典の久しぶりのクラシック制覇が見られそう。


 リーチザはローテーション、アンライバルドは脚質がマイナス材料だけに、この2頭を思い切って消してみると、かなり楽しめそう。

 まず、セイウンワンダー。これまで差しに徹してきた本馬は、前走の弥生賞で4コーナー3番手というポジショニングになった。追って伸びるタイプだけに騎手が心配だったが、内田博を確保。巻き返しの条件は揃った。

 それからイグゼキュティヴスプリングSはまさかベベだったが、中央入り初戦の休み明けで+20キロでは好走は望めなかった。立て直しが利けば「ロジの2番手」と言われた馬。

 森厩舎では弥生2着のミッキーペトラが穴人気するだろうが、もう1頭のゴールデンチケットのほうを注目したい。地方で未勝利を勝ち上がったばかりの前走は完全にノーマ―クだったが、あの頃から馬場が先行有利から差し有利になっており、事実、アイアンルックアプレザンレーヴらが追い込んできた。スローだったと言え、2着を確保したのは評価してよい。



 頭をロジに固定すれば、3連単のフォーメーションで6点に絞れる。まあ、買い方はもう少し考えるが、ロジーセイウンのラインは今シーズンの中でも屈指の自信がある、当たらないけど。