:金鯱賞、覚え
- 競馬に対する情熱がなくなったわけではないものの、
- 競馬場へ行くことも、また馬券を買うことも、
- 年に数回程度になってしまった。
- (4年前に勝った入場回数券がまだ残っているww)
- 昨年は6レース、
- 今年はと言うと目下のところ、
- 皐月賞、春の天皇賞、菊花賞の3レースのみで、
- 引っ掛けたのは僅か菊の馬連だけという低調っぷりである。
- で、例年のごとく有馬記念で一年を終えようと考えていたが、
- メンバー構成が非常に難解であるという点と、
- かと言って配当的妙味はあまりなさそうな感じがして、
- (ドゥーナデンが香港に回ったのは極めて残念だった)
- 地元の金鯱賞で今シーズンを〆ることとした。
- 昨日の段階ではラブリーデイとカワキタフウジンを本線に、
- ムスカテールを絡める買い方を漠然と考えていたが、
- そのカワキタフウジンが回避したことで、
- もはやラブリーデイとムスカテールしか買う馬がいなくなった。
- まず、ラブリーデイについて触れる。
- 3歳牡馬の一線級が上の世代とどこまでやれるのは、
- よくわからない。
- ロゴタイプの札幌記念はちょっと可愛そうだったし、
- コディーノは単なる人気先行型の馬になってしまった。
- その一方で、
- ミヤジタイガが適鞍に戻ったとたんにOP勝ちしたし、
- 8ヶ月ぶりのラウンドワールドがあっさりアンドロメダSに勝ったりと、
- 世代トップから1枚2枚落ちる連中もまあまあ戦えてる。
- そんな中ラブリーデイは8月の段階で古馬と互角に渡り合った。
- ダービー出走は単なるネタかと思ったが......。
- 今回、故障明けになるが、
- 調教もそれなりに動いているみたいだし、
- メイショウナルトあたりが相手だったら全く臆することない。
:ホントの総括――ガンバシチー氏の勝利を讚えて
- 「知ったか」でPOGについて語りに語り、
- さも勝ったような上から目線でああだこうだ宣い、
- 最後の最後でキズナにキレイに差されるっていう(笑
- ガンバシチー氏、ダービー制覇おめでとうございます=オメデトウ(^▽^)ゴザイマース
- 「POGに係る独我論――好き勝手に綴る10年目の到達点」の中で記したことだけれども、
- 「ダービーは2013年から賞金が20,000万円になり、桜花賞+オークスより大きな破壊力がある」
- と言った通り、
- ガンバシチー氏のキズナ1頭にねじ伏せられた感じ。
- アベレージヒッターを並べても、
- 結局のところスラッガーがPOGを決するということを実証したガンバシチー氏は見事と言うほかない。
- いやね、実を言うとクマプー氏のコディーノのほうが怖かったんだよね。
- 昨年の同じような馬場コンディションでウイリアムズだから、
- トーセンホマレボシのような競馬をされると、
- 後続がそれを捕まえるのはかなり苦労するだろうな、と。
- 一方、キズナはそういう馬場だったし、
- 毎日杯と京都新聞杯はメンバー的にかなり手薄であると認識していたからだ。
- 僕はPOGと馬券ってのは必ず切り離して考えるようにしていて、
- 今年の皐月賞はフェイムゲーム→エピファネイア、
- 10年の皐月賞もヴィクトワールピサよりもヒルノダムールのほうが能力は上と判断し、
- ヒルノダムール頭で買っていた。
- ただし、今年のダービーはエピファネイアの気性を含めた能力がじぇんじぇんわからなかったし、
- 何せ皐月賞、天皇賞の結果が散々であったから、
- 悪い流れを断絶するため、春の残りのレースはやらないことにしていたのだ。
- (ダービーの馬券を買わないのは、高2のアドマイヤベガ以来だったww)
- コディーノは1コーナー手前で激しく首を上げていて、
- もともと2400mはギリギリという血統構成だったから、
- あの時点で彼のダービーは終焉を迎えたように思う。
- エピファネイアに関しては、親父のシンボリクリスエスと全く同じ負け方だった。
- 抜け出した次の瞬間のタニノギムレット(武豊)みたいに。
- でもでも、スタートいまいち、途中躓き、終始引っ張り通しでよく2着まで来たと思うよ。
- ただ、菊花賞はさすがに可哀想。
- シルポートの逃げるマイル戦でようやく折り合いがつくんじゃないかと思うほど。
- 結果論になるけれども、
- それぞれ1番人気になった弥生賞とチューリップ賞で4着、7着ってのが分岐点だった。
- いずれも大外枠で、ほとほと運がなかったわね。
- 終ってみれば、重賞タイトルも1つのみ。
- いや〜、競馬ってホント難しいですのぅ。
:指名馬総括
自分の成功の上にあぐらをかくことは、雪のなかをハイキングしている最中に休むのとおないくらい危険である。うとうとしはじめれば、眠ったまま死んでしまうのだから。
(L.ウィトゲンシュタイン『反哲学的断章――文化と価値』よりMS 162b 37r C:1939-1940)
下を取るのははっきり言って「単細胞」
- まず、今年度真っ先に自身に課したのは、以前指名した馬の下を取らないということ。
- 昨年度はコメットシーカー、シェアードワールド、ロードジェネラル、デインツリー、ディアマイベイビーと12頭中、
- 実に5頭がかつて自分が指名した馬の弟ないし妹であった。
- それ以前は「極力下は取らない」というポリシーのもと、試行錯誤してきたため、
- 昨年のチョイスはこれまで積み上げてきた競馬研究??の、集大成的な意味合いが強かった。
- これでそれなりの結果が出たことは喜ばしいことなんだが、
- 僕が愛して止まないウィトゲンシュタインが言うように、
- その状態に満足した途端甘えが生じるから、
- 今年度は「0」から出直しだな。
- そういうわけで、これまで指名した馬の下は取らず、
- 新しい血統を掘り下げてみようというのが今年の課題。
選択は1歩ではなく、半歩ズラして
- そうは言うものの、今年度もまた奇を衒うような血統の馬はおらず、
- 「勝利」を最優先に考えたチョイス。
- 5年ぐらい前は他人より1歩、いや3歩ぐらいズラしたほとんど話題になっていない馬を選んだものだが、
- その方法で一発長打を狙える可能性ってのはほとんどゼロに等しい情勢になった。
- クラブ所属馬は格段に増え、
- 「netkeiba」の掲示板の情報は相当程度信頼できるまでになった。
- (もちろん、なかにはキ●ガイみたいな書き込みをする人がいるけれどもww)
- 1歩はちょっと大きすぎる、せいぜいズラして半歩と言ったところか!?
- 例えば、母の血統は素晴らしいがまだ子どもが満足いく結果を残していないとか、
- 活躍馬が出て久しいとか、
- 輸入されたばかりとか、せいぜいそれぐらいですな。
種牡馬について
- ディープインパクトは頭数制限の上限3頭。
- ただし、昨年に引き続き牡馬が1頭、牝馬が2頭ってところが“肝”ね。
- ディープインパクト産駒に関しては、牡馬よりも牝馬のほうが走るであろう馬を見つけやすい。
- これは僕の感覚的なもの。
- 大幅に頭数を増やしたキングカメハメハとゼンノロブロイから2頭づつ。
- 僕の所属するチームには、新種牡馬と外国産馬をそれぞれ1頭づつとらなくてはならないというルールがある。
- このルールをクリアすることに毎年苦心させられる。
- 外国産馬のチョイスがチョー苦手なのだ(泣
- また、昨年に引き続き、新種牡馬はあまりパッとしない。
- 頭数的にはディープスカイ(ダービー、NHKマイルC)かコンヂュイット(BCターフ他)か
- ......どちらも数年間は様子見。
- 今年はSS系直仔のスズカマンボ(天皇賞)、
- ロサード(オールカマー)、ブラックタイド(スプリングS)などの産駒が重賞を制覇した。
- 競走成績は超一流というわけではないが、
- 改めて血統表を見てみると、どれも素晴らしい馬たちの仔が活躍した。
- したがって、
- 例えばスウィフトカレント(小倉記念、天皇賞2着)あたりは一発があってもおかしくないと個人的には思うものの、
- 選択する勇気はないww
- さっき言ったように、外国産馬は僕の最も苦手とするカテゴリーで、
- 直近の3年は日本で活躍した牝馬(ヘヴンリーロマンスやエルノヴァ)が海外で産んだ仔をチョイスしてきたが、
- 目立つ成績を残すことができなかった。
- このことから、新種牡馬と外国産馬を重複させる手法を採用。
- 全く走らなかった場合の被害を最小限に抑えるためにリスクヘッジ。
- 以上、長々と書き連ねてきた観点から今年度の12頭を厳選したので、
- 指名理由とともに、血統背景や競走成績などを踏まえながら以下に記すことにする。
- ――いざ、2014年日本ダービーへ――
part2へ続く(http://d.hatena.ne.jp/yamada-no-oboegaki/20130525)
:我が生命線その2――「ドラフト」と「後選び」の二段階チョイス
- 奈良で行われるドラフトゆえ、僕は一度もその集いに参加したことがない。
- もともとドラフトを代行してくれる我が友ヘタレの負担を軽減させたいという意図で、
- 10頭中6頭とか12頭中7頭とか、
- 要は全頭選抜せずに、ドラフトが終わった後、
- 残った馬の中からチョイスするというのが僕が毎年やっている「後選び」の起源である。
- しかしながら、この残った馬たちの中から、
- ベルシャザール(ダービー3着)、レッドデイヴィス(毎日杯、シンザン記念)、
- アダムスピーク(ラジオNIKKEI杯)、そして昨年度のレッドオーヴァル、エピファネイアと活躍馬し、
- 僕の稼ぎ頭は毎年この「後選び」の中から生まれている。
- なぜこういう現象が起こるのかと考えると理由は簡単で、
- 要は11人のチームで選べるのはせいぜい100頭程度である。
- つまりドラフトから漏れた馬は7,000頭〜8,000頭にものぼる。
- 「残った」と言っても超良血馬が潜んでいるし、盲点になっている馬もいる。
- 次にドラフトという「空間」が感覚を鈍らせる。
- POGにとってドラフトは最も重要なイベントのひとつだから、
- メンバーのテンションも自分のテンションも上がり切ってしまい、冷静な判断ができなくなる。
- 後から獲得した馬の一覧を見て、「なんで自分はこんな馬選んだんだ??」というイタい経験が僕にもある。
- 「後選び」は極めて冷静な精神状態で、
- かなりの時間を費やして長考が許されるからこそ上記活躍馬をチョイスできたのだろうと分析している。
- したがって、今年もドラフトで9頭を準備し、
- 1〜2頭の抽選敗けを想定した上で、
- 「後選び」の枠を4〜5頭残しておくことにした。
- 更に言うと、この「後選び」の馬は、
- ドラフトのリストとは全く違った次元で考えるほうがよい。
- つまり、全く真っ新の状態で一から組み立てる。
- 言うなれば、2つの異なるPOGのドラフトに参加する感覚でブレーンストーミング。
- 過去の成績からこの「ドラフト」と「後選び」(ドラフト外)との二段階チョイスは、僕にとって“生命線中の生命線”である。