:昼休みの過ごし方


  • 休憩時間をどのように過ごすか、かねてからの課題だ。
  • 仕事が溜まれば溜まるほど、休憩時間を削ってしまう。
  • これ、たぶんダメなパターン。
  • そして、最悪の過ごし方は職員同士でメシを食うことww
  • 忙しければ忙しいほど、休憩時間をフルに休憩に当てるべきだろう。
  • しかし、これが非常に難しい。
  • 宿直室という、誰からの干渉をも受けない空間を確保しているのは幸いだが、
  • じゃあそこで1時間、何をして過ごせばよいか――?
  • これまではずっとipodだった。
  • 畳の上でゴロゴロしながらipod
  • だが、この過ごし方が全然リラックスできてないことに、最近気づいた。
  • いや、以前ならば、それなりにリラックスできていたのだろうが、
  • かれこれ2年間同じ過ごし方をして、飽きてきたのかもしれない。
  • で、1ヶ月くらい前から漫画にしている。
  • これがなかなかいい。
  • 小説よりライトな感覚だから、逆に疲れてしまうことはない。
  • ただ、1時間あると結構読めるから、紙袋に5〜8冊入れて通っている。
  • ビックカメラの紙袋ねww
  • これが小生のベタだけど、新しい昼休みの過ごし方。
  • で、その中で『ももんち』っていう冬目景の作品を読んだ。

  • ももんち (ビッグコミックススペシャル)

    ももんち (ビッグコミックススペシャル)

  • 作者曰く、『目指したのは昔の少女漫画」
  • 「70年代から80年代初頭あたりに流行した、アイビーまんがとか、乙女ちっくラブコメとか呼ばれていたジャンル」だってあとがきで書いているのだが、
  • 小生が一番印象的だったのが↓のシーン。
  • f:id:yamada-no-oboegaki:20100401222000j:image
  • よろしくない漫画ってのは、不必要なコマが多い。
  • 不必要なコマが多い漫画は、往々にしてよろしくない漫画と言ってもよい。
  • 必要最小限のコマ数で、最大限の効果、
  • すなわち、読者に理解させるってのはやはり簡単なことではない。
  • 上記のシーンは、主人公の友達のいちエピソードで、
  • ストーリー自体にはあまり関係ないと言えば関係ない。
  • (もっともこの作品に明確なストーリーがあるか否かってのはまた別の話で)
  • 夏樹ちゃんという主人公の予備校友達が、彼氏と別れるシーンなのだが、
  • そのシーンをたった6コマが雄弁に語っている。
  • 主人公の話ではないのだから、重きをおく必要がない
  • あるいは、重きをおいてはいけないシーンなのだけれど、
  • じゃあ、このエピソードを「6つのコマ」と「1種類のオノマトペ」だけで読者にわからせるのは、
  • 小生はスゴいと思う。
  • たいていは説明過多になってしまうだろう。

  1. 茶店の窓際の席に、男と女が座っている。他に客はいない。
  2. 女のバストショット。コーヒーコップをかき混ぜる音が店内に響く。視線は前にいる男に対し微妙にずれており、口を噤んでいる。
  3. 男のバストジョット。アイスコーヒー?をストローで飲んでいる。視線どころか顔すらこちら、すなわち女のほうを向いていない。
  4. コーヒーカップを混ぜていたスプーン及び女の手のアップ。
  5. スプーンをカップの皿に置く音が響く。金属音が緊張を誘う。BGMも聞こえてこない。
  6. 女、右方向からバストショット。視線はしっかりと男のほうに向けられている(はずである。そして、おそらく男はその視線に目を合わそうとしない。)

  • たったこれだけで男と女の別れを表現しちゃう。
  • と宿直室で感心しておった。