:中山金杯に係る覚書



 有馬記念に出てきたら本命にしようと思っていたネヴァブションを狙い打つ。中山の成績が[3.1.3.5]と安定している*1。それ以上にローテーションで、一昨年は、

と、叩き3走目で激変した。昨年の秋は、

と、高いレベルで調子を上げつつある。G2馬ということもあり、別定のオールカマーステイヤーズSでは58キロを背負ってきたので、ここはこの馬にとって0.5キロ軽い。頭固定で行く。



 中山の馬場が12月の後半からやや時計を要すようになってきた。そこで切れ味で勝負する馬、あるいは高速決着を望む馬を切って行こうと思う。人気どころからオペラブラーボ、ヤマニンキングリーの2頭を消したい。まずオペラブラーボに関しては、性能は重賞を2、3つ獲れると思うが、ここではない気がする。中山では1600万条件でいいレースをしたが、かなり馬場がよかった。福島の3戦0勝という成績が物語っているように、荒れた馬場は向かない。ヤマニンキングリーも切れる脚を使うので、今の中山には疑問符がつく。またこの馬の場合、直線に坂があるコースで勝ち星がない。ここは軽視。



 やや時計のかかる馬場で台頭してくるのが、一昨年の勝ち馬シャドウゲイトということになる。さすがに一昨年並みの馬場は期待することはできないが、それ以降良績を残せなかったのは、出走したレースが悉く高速馬場、もしくはメンバーが強力すぎた。例えば、昨年のオールカマーは3コーナー過ぎから一気に進出するレースを見せたが、この日もこの馬にとって馬場が良すぎた。前走の福島記念もまた、いつもの福島とは異なりそこそこのタイムでの決着となった。また、三浦の騎乗ミスも響いた。ここは昨年の関東リーディングの内田博を鞍上の迎え、復活のお膳立ては揃った。この馬もまた57.5キロは0.5キロ軽い計算。



 キングストレイルを推す。アドマイヤフジを迷ったが、フジが58キロに対し、ストレイルは57.5キロ。同じような位置から競馬をした天皇賞ではフジが0.8秒差11着に対し、ストレイルが0.5秒差の9着。短距離とは言え、中山ではG1でも好走実績があり、[3.3.0.4]の成績を残す。



ここまで選んだ馬が全て57.5キロというわけで、このまま決まるとは思えない。大崩のないマイネルキッツが坂のある中山でもうひと踏ん張りできないか?あとは馬場が向きそうな最軽量△キャッチータイトルまで。




*1:特に「中山の鬼」と言われるマツリダゴッホを下した日経賞が鮮烈だ。