:日経新春杯に係る回顧録



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 内と外の馬場状態が変わらないため、追い込みが利かないことは理解していたが、テイエムプリキュアの逃げ切りは、全く以って「まさか」であった。もともと、ラストランと決め込んだ馬――とりわけ牝馬だが――の成績は芳しくない。阪神牝馬Sでアドマイヤグルーヴが有終を飾ったけれども、「女傑中の女傑」たちの多くは侘しく引退していった。特にこのクラスの――といってはテイエムプリキュアに失礼だが――ラストランはひっそり引退していくパターンがほとんど。正直、参った。しかも、ちょっと人気していたでしょ?プリキュアが11番人気だったのに対し、本命のマキハタサイボーグは12番人気で、心の中では「しめしめ」と思っていた。そこそこの位置をキープして追走すれば、マキハタにもチャンスがあると考えていたからだ。……全然、推進力がなかったけど。




 3コーナーのくだりで勝負が決した感がある。プリキュアをいち早く追いかけたドリームフライトが先にバテるという、この手の展開ではよくあるパターン。たがしかし、アドマイヤモナークが突っ込める馬場ではなかったことは確か。これは先日から述べている通り。モナークに関しては、体重の増加とハンデが響いた云々と言われているが、審議にならなかった3コーナー手前の不利が大きかったように思う。徐々に進出を開始した際、左にいたシゲルフセルトに進路をカットされたように見えた。あそこで戦意喪失か!?プリキュアの他に、ナムラマース、タガノエルシコ、ホワイトピルグリムと軽視していた馬が悉く上位に入線し、ハァ〜↓という感じである。




 展開が非常に特異なレースになったものの、ナムラマースが2着に来たのはやや驚きだ。鳴尾記念は先行馬を評価すべきであって、追い込んできた馬に関しては、懐疑的に処理していいという判断だったからだ。しぶとく2着を確保するあたりは、3歳春の状態に戻りつつあるのかもしれない。もともと小生が「クラシック最有力」と評価していた馬。やや距離に制限があるようなタイプなので、どこまでの距離に耐えられるか判断する必要があるだろう。




 しかし、3連の道は険しい。予想ももちろんだが、必要十分な点数をまだ探っている。現状、ベストが6点買いで、10点買いはやや多い。理想を言えば、1、2、3着のどこかを1頭に固定したい。近しいところでは、淀短距離Sのサープラスシンガー、有馬記念ダイワスカーレットは頭を固定しなくてはならないレース。そういうレースを峻別すること何よりも重要。