:ダービー卿CTに係る予想



 先般のエントリで「大敗はあり得ない」(高松宮記念)としたトウショウカレッジ(10番人気4着)、「打ち止めの感がある」(日経賞)と述べたネヴァブション(1番人気7着)と、競馬に対する"感覚”は悪くないように思う。何よりもまず印象批評が重要だと考えているので。



 さて、今週のダービー卿CTは、大荒れ必死の難解レースである。ステキシンスケクンやファストロックが出走したら狙いたかったが、ここは自重したもよう。ちょっと残念。でもめげずに、例によって過去5年を振り返ってみよう。括弧内は前走

 というように、前走で惨敗組が激変している。例えば、東風Sは重要なステップレースだけれども、そこで全く相手にならなかった馬が突っ込んでくる傾向にある。今年の東風Sは不良馬場で行われ、例年にも増して全く違った着順になる可能性がある。また、前走で人気を背負って惨敗した馬が巻き返している点にも注目したい。サイレントプライドドラゴンウェルズグレイトジャーニーマイネルモルゲンあたりがそれ。休み明けはダイワメジャー級じゃないと頭まで来れない。


 レッツゴーキリシマを推す。使い詰めできているので状態面での上積みは期待できないが、小倉大賞典中京記念と折り合いで新境地を開拓した。特に中京記念では1ハロン長いという印象を拭いきれなかったが、0.2秒差まで抵抗してみせた。前走を反省し、先行しそうなマイネルレーニア、中舘を鞍上に迎えたマヤノツルギを楽に追走できそう。この距離とコースは本当によく走る。2歳時のかえで賞以来勝ち星はないが、ここは頭で狙ってみたい。



 東風Sを何度も観てみると、あの馬場と展開で外を回した馬に勝機は0だった。ショウワモダンはもちろん、タケミカヅチは巧く乗った印象。そういった意味では絶好位をキープしていたマイネルスケルツィはややだらしなかった。したがって、東風Sの上位組を悉く軽視してみようか。


 レオマイスターにする。ラジオNIKKEI賞のイメージが強いものの、中山のマイルはひいらい賞1着で、NZTでも13番人気ながら0.2秒差の5着に肉薄した。東風Sのややマクリ気味に進出したレースぶりには見所があったし、ここは最軽量の53キロ。実はドリームシグナルも考えたが、石橋脩は中山マイルは非常に苦手にしているため、北村宏のこちらをチョイス。何とかならないか?


 ピカレスクコートに「毛が生えた」という評価で、生涯買うことはないと思っていたサイレントプライド。しかし、そのピカレスクコートが過去の勝ち馬であるし、前走人気→惨敗→激走はこのレースの特徴。阪神C東京新聞杯と人気を裏切り、さすがに今回は人気が落ちそう。買うなら今回しかない。


 中山マイルでショウワモダン、マヤノツルギを勝利に導いた藤田伸二マヤノライジンをセレクトした。前走の東風Sは、休み明けという以上に、4コーナーでの不利が致命的だった。狭くなったところで、内のピサノパテック、外のファストロックに何度もぶつかっているのだ。あれがなくても、あそこから上位進出の可能性は少なかっただろうが、休養明けの高齢馬にとっては過酷なレースになった。


 頭数が多くなるが、△ドリームシグナルが気になるので押さえておく。




 枠で順序は入れ替わる可能性はあるが、レッツゴーを1着に固定したい。すれば、以下の4頭を2、3着候補にしても12点で収まる