:NHKマイルCに係る予想
- 先週までの馬場だったら、
- 例えば、コスモセンサーやガルボを本命にしたかもしれない。
- ただ、それ以前に能力的な比較を優先すべきじゃないかと思い始めている。
- コスモセンサーはアーリントンCが鮮やかだった印象を持っていたが、タイムは平凡だ。
- 3、4ハロンが12秒台になり1000m通過が59.4秒は展開的な恩恵があった。
- 馬場差があるにしても、
- 例えば、ダンツキッスイ(58.4秒)やビッグプラネット(同じく58.4秒)と比べると見劣る。
- それでありながら、最後の1ハロンは12.7秒まで落ちた。
- これもまた、ステキスンスケクン59.1秒−12.1秒より劣る内容。
- これらアーリントンCを逃げ切った馬は本番でもそこそこ人気になったが通用しなかった。
- ダンツキッスイ(10番人気17着)、ステキシンスケクン(4番人気17着)、ビッグプラネット(5番人気7着)と言った感じだ。
- 一方、ガルボもまたシンザン記念楽勝。コスモセンサーとは異なり、この時期の3歳馬にしてはタイムも優秀。
- 同日、OP級の力があるホワイトピルグリムが2000mを1:59.9、
- 1000万条件のリーチコンセンサスが1:08.7だから、
- ガルボの34秒前半の走破時計は威張っていい。
- 勝ち馬から1.6秒離された皐月賞は、昨年のアントニオバローズと同じ。
- 悲観する差ではなく、2走目での上積みはありそう。
- ここまでは、気になった2頭の話。
- 人気馬の峻別が非常に難解だ。
- 小生の構図としては、クラシック出走組と未出走組が大きな2つのカテゴリーになる。
- 前者がエイシンアポロン、リルダヴァル、
- 後者がダノンシャンティ、サンライズプリンスだ。
- ローテーションとしては後者のほうが有利なんだろうけど、
- クラシックを戦ってきた馬たちのキャリアはやはり侮れない。
- 10年も遡るとマル外ダービーだった時代も含むわけだが、
- 馬券内に8頭いるってのは、なかなかのものだと思う。
- (勝ったのはラインクラフトとピンクカメオの牝馬だけど)
- (また、昨年はフィフスペトルで失敗してるけど)
- そして、皐月賞の着順がマイルCで大きく入れ替わることもないのは記憶に留めておきたい。
- で、結局◎リルダヴァルにした。
- 陣営がダービーを見据えているのが少し気にかかるけど、
- 皐月賞最先着、復帰後3走目での上昇度を考慮し本命にした。
- 野路菊S、ラジオNIKKEI2着のコスモファントムは世代でも屈指の能力を持っていると思う。
- 皐月賞に出走していたら、本命にしたかもしれない。
- また、どのレースにおいても全力を出し切るタイプでモノサシにしやすい。
- 故障前のリルダヴァルは野路菊Sでコスモファントムをあっさり退けている。
- ラジオNIKKEIでそのファントムを捕らえられなかったダノンシャンティとのモノサシにもなる。
- ヴィクトワールピサデビュー前の段階で、武豊がクラシックを意識したのも頷ける。
- スローで流れたとしても、11.3-11.0-11.2で上がって来られる早秋の2歳馬はそうはいない。
- ただし、小生はリルダヴァルをキレる馬だとは思っていない。
- 復帰後、内田や福永が選択した3〜4番手付けは妥当なレース運びだと思う。
- 本番もそういう競馬をすれば、今の馬場を見方につけることができるはずだ。
- 続いて、まさにここが「適鞍」と呼ぶにふさわしい○エイシンアポロンを対抗に。
- 皐月賞は変な欲が現れたようなレース運びだった。
- 差されるのを覚悟で出し抜けを決める、朝日杯や弥生賞のレース運びがやはりベスト。
- 皐月賞と同じようなレースをした野路菊Sも1.1秒離され惨敗した。
- ここは開き直りが肝心。
- 岩田もそのあたりは考慮するだろう。
- で、11着に敗れた皐月賞の内容は決して悪くなかったと判断している。
- 外々を回して、残り250〜150mの間の100mは伸びかけていた。
- 最後は極端にバテたけれども、もともと2000mに若干の不安があった馬。
- 1.0秒の負けは問題ない範囲に収まっている。
- 問題は状態面だ。
- というのも、皐月賞の追い切りで49秒台を連発し、言わば「ピークの仕上げ」だった。
- 果たして、その状態に近いレベルにあるのか、そこが心配な点だ。
- 普通に考えればマイルで惨敗はない。
- あと、最初に挙げた▲ガルボ。
- ここまでが皐月賞出走組。
- 未出走組の2騎、サンライズプリンスとダノンシャンティに関しては、
- 幼稚な小生は両方とも買いたくないが、
- 大人な小生は、やはりサンライズプリンスのNZTのパフォーマンスは圧倒的だったと見てしまう。
- その時期は不貞腐れて、競馬をyoutubeでしか観ていなかったから、
- 32秒台で走破したのも、単に馬場良かったんだろうと思っていた。
- だが、この日の他のレースを見ると、世間で言われているように破格の時計だ。
- 古馬1000万条件で1:33.8と単純に比較しても規格外だ。
- 一方で、位置取りが悪くなったとは言うものの、
- この馬や2着のダイワバーバリアンは皐月賞の権利を獲れなかった組だ。
- 「位置取りが悪くなるのも能力」と考える小生にとって、
- プリンスは先の3頭より低い扱いにする。
- ダノンシャンティは全く構想に入っていない。
- 最も懸念されるのは、一度も厳しいペースを経験していない点だ。
- 4戦全て良馬場で走っているが、
- レースの流れが全てスローだ。
- 前半の1000mの通過タイムを見てみると、
- 新馬が65.2秒、ラジオNIKKEIが61.7秒、共同通信杯が61.6秒、毎日杯が62.3秒だ。
- G1に出走しないで、ここまでチンタラしたペースでしか走ったことがない馬を、
- 東京のマイルで敢えて買う必要性を小生は見出せない。
- 全部調べたわけではないが、1分を切るペースを一度も経験していないのは大きなマイナス。
- これでシャンティが来たら、どうにかなっちゃうね。
- 穴っぽい馬も探しているんだけど、
- リルダヴァルとサンライズプリンスを買う時点であまり冒険は出来ない。
- サウンドバリアーは安易過ぎるか!?
- ◎リルダヴァル
- ○エイシンアポロン
- ▲ガルボ
- △サンライズプリンス
- 経費上、「絶対に負けらない戦い」が続く。