:どこまで速読は可能か――?
考えないですませるためにだけ本を読む連中が多い ゲオルク=リヒテンベルク『人間学について』
- 巷に「速読本」が溢れている。それはもうあらゆる種類の。
- ただ、小生は「速読」に対し、否定的な立場であった。
- というのも、ここでいう「速読」の多くは6割程度の理解度を目指しているからだ。
- 確かに、ビジネス書――小生はほとんど読まないけど――だったらいいかもしれない。
- というか、ああいった類の本は目次だけ見れば、だいたい言いたいことわかるけどねww
- ライトな評論も「速読」向きだ。
- では、小説はどうなのか?
- 小生には、小説を敢えて速読する必要はないという根強い考え方があった。
- 平野啓一郎が提唱している「スローリーディング」を是とするスタンスだ。
- もちろん、そこまで必要のない本に関しては、それなりの速度で読んでいく。
- 一方で、小生は複数冊、多いときは10冊を超える本を同時進行で読む方法を採用している。
- ただ、このような方法で本を読んでいくと、
- 最終的に「訳がわからなかった」という恥ずかしい場所に着地する。
- で、読み飛ばしではない速読にチャレンジし始めた。
- 軽い小生を1冊読んでみたが、目が無茶苦茶疲れた。
- 曰く、1行追うのではなく、複数行を固まりとして捉え云々。
- 一朝一夕で習得できるものじゃなさそう。