:キチガイの巣窟


  • ある組織を把握する上で、最も手っ取り早い方法は「金の流れ」だ。
  • 「金の流れ」さえわかれば、どういう組織かってのは50%くらい把握できる(はず)。
  • 小生は転職し、新しい職場で仕事を始めてから、
  • 業務を覚えつつ、組織の金の流れについて探ってきた。
  • そして、達した結論は「お金がない!」ということだ。
  • これはまさに、
  • 「OVER THE TROUBLE〜♪死んでも〜俺の腕をはなすな〜♪♪」状態。

  • D
  • 流れる/流れないも、そもそも流れる金がないのだ。
  • 小生がざっと計算して毎月の売り上げは400万〜500万である。
  • 資本金を蓄えるという概念がない非営利組織だから、
  • 売上から費用を引いた金額を職員で分けているという感じだ。
  • 完全なる自転車操業
  • マジ凹む
  • 大学は金の流れの汚さに嫌気がさしたのに、今度は流れるほどの金もないという実情に、
  • マジ凹む
  • あともうひとつ。
  • 小生が金の流れを掴むのになぜ2週間も要したか??
  • 今は経理にタッチしていないってのもあるけど、
  • そもそも経理処理をアウトソーシングしている。
  • 確かに、NPOはおかしな経理処理をするとすぐに「ダメ」ってなっちゃうから、
  • 万全を期してという部分もあろうが、
  • 外注しているが故に、末端レベルでは組織の支出について全然把握していない。
  • いや、上もわかってないかもしれない。
  • したがって、コスト感覚もないし、危機感もない。
  • マジ凹む
  • 「分」と「ヘタレ」が懸念した通り
  • 小生はこの実情を知るに至り、
  • マジ凹んでいる
  • 全く、「どいつもこいつもキチガイだ」。
  • とは言うものの、
  • 決してバカじゃない職員8人で、
  • 金儲けにならないことをシコシコやっている。
  • バカじゃないというのは、「お勉強」ができるという意味で。
  • 「お勉強はできるんだろうなぁ」とは、初日に感じた小生の印象で、
  • そのファーストインプレッションは間違えではなかった。
  • 昨日、お金がない!にも関わらず、
  • 食事会があり(出たくもなかったんだけどね)、
  • 理事長と話をする中で、「うちの職員がいかに優秀か」をちんたらちんたら説くわけだ、小生に。
  • まず、理事長補佐(61)は、東京大学経済学部卒。
  • 元商社マンで、変態的な知識量を持っていると思う。
  • 住所は不定で、目下、カプセルホテルや漫画喫茶で寝泊りしているらしい。
  • 白い髭がモジャモジャ。
  • 曰く、「日本の二流企業以下だけ、髭がいけないのは!!」
  • シリコンバレーにいた時は髭面なんて当たり前」
  • 小生が今まで出会ったことのないタイプの人種。
  • これまで「お勉強はできるけど、ビジネスは全くダメ」とその逆しか見たことがなかった。
  • まあ、「仕事もお勉強」も及第点の人は多く見てきたけど。
  • 知識+バイタリティが尋常じゃない。
  • この人の特徴を端的に言うと、
  • 上がナンヤカンヤ言ってきても、絶対に詫びないね。
  • 結果は出てないけど、やれるだけのことをやっているというスタンス。
  • 昨日、食事の席で自己紹介をしていて、
  • 「世の中に怖いものは家内以外は何もない!」と言っていたから、
  • ビジネスパーソンとしての自己に対し、相当な自信を持っていると思われる。
  • はっきり言って、「キチガイ
  • 次に法人参与(61)だが、
  • これは早稲田の政経
  • 一人で総務・人事・経理をこなす。
  • 磯野波平みたいな容姿を、さらにちっちゃくちっちゃくした感じ。
  • バーコード。
  • 独り言をぶつくさぶつくさ言っている、
  • はっきり言って、「キチガイ
  • 小生の直属の上司に当たる人間は、名古屋市立大学の大学院を2つ出ている。
  • 元私立大学非常勤講師。
  • 朝飯、昼飯、夕飯を全て職場の、自分の席で食べる、
  • はっきり言って、「キチガイ
  • 女性陣も負けず劣らず高学歴で、
  • 秘書(年齢不詳:というか、聞けるような関係にない)は、
  • 名古屋大学農学修士
  • なんでこんなところにおるねん!って話。
  • もうひとりも名古屋市立大学って言っていたかな。
  • とにかくだ、
  • 少人数ではあるものの、馬鹿ではない連中が、
  • 金にならないことをシコシコとやっているわけだよ。
  • よくわからないね。
  • 最後にもっともわからないことと言えば、
  • 小生がNPOの職員と株式会社の社員を「兼職」しているという事実だ。
  • だから、名刺が2種類ある。
  • さっそく仕事も2種類抱えている。
  • で、当初は午前にNPOの業務を、午後に株式会社としての業務をしていこうと考えたが、
  • 午前中の3時間でできることは限られているので、
  • 「隔日」でこなしていくことにした。
  • だけど、「至急」ってことになると、そんなこと言ってられないけどね。
  • したがって、極めてリズムがとりにくい。
  • 頭もすぐには切り替わらないしね。
  • そもそも、小生の力量で2つの組織を掛け持ちさせる、この人事に対し、
  • 小生は「キチガイじみたもの」を感じる。
  • リズムで思い出した。
  • リズムは生活をしていく上で非常に重要だ。
  • 特に、小生のようなハートの弱い人間は、
  • 惰性で毎日を送ることが何よりも大切である。
  • これは、かれこれ7年前ぐらいから言っている気がする。
  • つまり、
  • 同じ時間に起き、
  • 同じ時間に家を出て、
  • 同じ時間の電車に乗り、
  • 同じ本を読み、
  • 同じ時間に昼飯を食べ、
  • 同じ時間に同じ音楽(キースジャレット)を聴き、
  • 同じ時間に同じルートでイオンショッピングセンターを回り、
  • 同じ時間に仕事を終え、
  • 同じ時間の電車に乗り、
  • 同じ本を読み、
  • 同じ時間に帰宅する、という惰性を使って、自分のリズムを作っていくのだ。
  • で、現状、
  • 最後の2つに関しては、出来ていない。
  • やはり、仕事は押してしまうことはある。
  • 試用期間中の身の上、頑張らなくてはならないという気持ちはある。
  • 一方で、環境が変わったからこそ、早く帰り身体を休めるできだとも考えている
  • 好き好んで残業する人ってどこの組織にもいるだろうが、
  • 新参者は新しい組織に適応しようと、心身に無理をさせるから、
  • さっさと帰るべきだろうと。
  • 何にせよ、いろいろ戸惑ってますよ。

  • エロティック・ジャポン

    エロティック・ジャポン

  • これはフランス人の女性ジャーナリストが記した日本の性文化論だが、
  • 古典から現代サブカルまでを縦横無尽に駆け巡り、
  • 非常に力強い論考だと思う。って、さっき買って来て電車の中から読み始めたのだけどね。
  • 少々値の張る本。
  • ノーパンしゃぶしゃぶ」が何たるかがようやくわかったような気がするww
  • 各チャプター、極めて猥褻な表現から始まるのだが、
  • (あまりに刺激的過ぎるのか、本屋ではビニールが被せてあった)
  • 最後は落とすべきところに落としてくる。
  • 小生が関心したのは、「ぶっかけという顔への攻撃 Bukkake:L'Attentat au visage」というチャプター。


 <ぶっかけ>という表現は、元来は、精液に関する暗示などは一切ない普通の言葉で、英語の<スプラッシュ>のような、液体がザブンと飛び跳ねるような音感をもった言葉だ。ところが、日本のアダルトビデオの世界においてこの<ぶっかけ>という言葉が、顔に精液を放出する行為を表すものとして定着したのがそもそもの始まりだ。

 <ぶっかけビデオ>で最も端的なものは、たとえばこんな感じだ。服を着ている女性が動かずに座っており、彼女の周囲には見知らぬ男性たちが円陣になってマスターベーションをしている。男たちは達すると、ひとりずつ順番に彼女の顔に精液を放出するのである。このビデオの核心は、言葉をひとつ発することなく、自らの運命を進んで受け入れる若い女性の純真さにある。この種の顔フェチのビデオでは、カメラワークは、顔を汚された女性の狼狽ぶりや恥じらいの表情を執拗に追っていく。<ぶっかけ>には、メガネぶっかけ、ヘアーぶっかけ、ペロシャ(舌への放出)。ごっくん(飲み込み)等等、さまざまなバリエーションがある。こうしたものの共通点は、女性の最も美しい部分、すなわち顔の表情のありのままの露出だ。甲斐正明監督は、自らの個人的なぶっかけイメージを『顔面コキ』という作品において披露している。監督のカメラは、AVアイドルの顔をクローズアップしたまま、ずっとふたりの顔だけを追い続ける。ふたりの女優は、頬やおでこ、あど、鼻、そして口を使って、モザイクがかけられた男たちの勃起したペニスを愛撫する。顔での愛撫をほぼ固定撮影で執拗に撮り続けたこの作品は、一種異様な魅力を放ち、無言のうちに終了する。

 男根を崇拝しているかのようなふたりの無垢な乙女は、お互いに目を合わせることはなく、片方の頬ともうひとりの頬で男のペニスを包み、愛撫する。検閲のためにびかされた男根をハート型にすぼめた唇で片方からはさみ、男根の上を唇をゆっくり静かに這わす。(後略)

  • 前半はほとんど有害図書の領域だが、
  • 源氏物語』と『枕草子』を参照しながら、女性・顔・羞恥心の観点から、
  • 顔をヴェールで隠すことで、男の欲情を掻き立てることを、女性は知っていた、と論じ、

 アラン・ヴァルテールは、哲学者エマニュエル・レヴィナスの言葉を引用して締めくくっている。「女性のあり方というものは、隠されることにある。隠れるというその行為の肝は、まさしく恥じらいにあるのだ」と。そしてヴァンテールは続ける。「神秘に包まれているからこそ、女性は性的欲望をそそる対象でありうる。つまり男女の取引の文化は、神秘のなかに位置づけられているのだ」と。 39〜42頁

  • 申し訳ないけど、小生はこれを明日から地下鉄で読むことにするww