2012-05-22
- 「サラブレットは、もし文学にたとえるならば、散文ではなく叙事詩だと言うべきである。そして「走る叙事詩」を見に行くことは、炉辺で書物の1ページを繰るよりも、はるかにすばらしい経験だと言うべきではなかろうか。」
- (寺山修司『山河ありき』)
- 昨日、記憶がないくらい久しぶりに車を運転した。
- そもそも、
- 小生レベルのドライビングテクニックと、
- 小生レベルの反射神経では、
- 運転すること自体、「社会悪」なので、
- 普段は極力乗らないようにしているww
- さてさて、いよいよ今年もダービーウィークを迎えた。
- 毎年「ダービーくらいは当てたい」と思っているのだが、
- なかなかJRAも勝たせてくれない。
- それでもメゲずに予想を組み立てていきたい。
- まず馬場についてだが、
- 本開催は異様にコンディションが良い。
- オークスはもちろん、
- 日曜の準OP(フリーウェイS)でもレコード決着だった。
- また土曜のOP、メイSでは、
- 馬場のわりに走破タイムは平凡なものの、
- 勝ったエーシンリターンズの上がりが33.3秒、
- 2着のステラロッサに至っては32.9秒
- と、近年稀に見る馬場状態になっている。
- したがって、時計を持っていない馬にとってはかなり酷。
- 十中八九、ダービーレコードの決着になるだろう。
- 必然的にテンのスピードも早くなり、
- オークスも2ハロン目が10秒台とハイラップを刻んだ。
- 通常、10秒台になると番手を離した逃げになるのだが、
- 今年はそういうこともなく、
- 全体的に速いテンからペースが緩むことなく、
- 最後まで駆け抜ける感じ。
- もちろん、内側の馬場が良いこともあり、
- 1コーナーまでのポジション取りが例年以上に熾烈になるだろう。
- 以上のことから、
- 持ちタイム(軽い馬場への対応)を重視してチョイスしてみる。
- で、結局<◎ディープブリランテ>にした。
- 皐月賞の段階では、「2000m限界説」を唱えていた小生だが、
- 今の馬場コンディションはこの馬向きかと。
- つまり、その激しい気性ゆえ、
- いつも掛かり気味だけれども、
- 今年はそれなりにペースが速くなり、
- 追走しやすいと思う。
- また、この馬の持ち味は直線で突き放す馬力。
- 共同通信杯ではゴールドシップに捕まったが、
- 逃げて3ハロン10.9秒、2ハロン11.0秒で上がってきた。
- これ、2月12日の馬場状態ではかなり優秀。
- 全5戦のうち3戦が不良〜稍重のコンディションで若干判断できかねるものの、
- 軽い馬場での高速決着は望むところじゃなかろうか!?
- 他の有力馬が悉く後ろからっていう展開も味方しそう。
- <○ゴールドシップ>
- 「後ろからは届かない」とか「外は伸びない」とか、
- そういう論調が先行すると、
- 外からの差し込みが決まるケースはままある。
- 要は自分の競馬に徹することができるかどうかだが、
- ゴールドシップの内田博はそのあたりをわきまえている。
- 皐月賞では最後方からのレースになったけれども、
- ゲートが出るようなってからは共同通信杯のように、
- それなりのポジションで競馬はできる。
- 傑出した持ち時計はないが、共同通信杯で33.3秒で上がっているように、
- まだまだタイムは縮められる。
- まず大崩れはしないだろう。
- <▲フェノーメノ>
- 青葉賞を1番人気で2分25秒台で走破することは、
- ダービー好走の必要条件であるが、
- 今年はフェノーメノがクリアした。
- 頭まではなくとも、
- やはり押さえておきたい1頭。
- 昔でいうハイアーゲームのように、
- 明らかな東京専門馬。
- オークスでトライアル組のミッドサマーフェアが惨敗したが、
- あれはミッドがたぶんマイラーだから。
- 信頼性ではフェノーメノのほうが上。
- <△グランデッツァ>
- 最後までその取捨に迷った馬。
- 能力は高いと思うのだが、持ちタイムがないのが気がかり。
- 馬券的妙味と持ち時計で言ったら、
- トーセンホマレボシのほうに目が行くが、
- 血統的に高速決着は克服できると判断した。
- そもそも6戦中3戦が渋った馬場で、
- 3戦が洋芝の札幌競馬場ということもあり、
- タイムが出ないレースをしてきた。
- 確かに、ラジオNIKKEIのタイムはいささか不満だが、
- 皐月賞からの巻き返しは十分可能とみている。
- 以上、配当の期待はできないが、4頭をチョイスした。
- 以下は消した馬。
- まず、1番人気予想のワールドエース。
- 皐月賞の時も言ったけれども、
- 小生はこの馬をそんなに強くないと思っている。
- (それでも皐月賞2着に来たけれども)
- 果たして福永が人気を背負って、
- 後方待機からの大外ブン回しに徹することができるのか?
- 中途半端な位置につけたら、負けますvv
- そして、小生はその危険性が高いと判断した。
- また、最初のほうで述べたように、
- テンのスピードがないのは、
- 今の馬場状態では致命的になりそう。
- 同様のことは、ヒストリカルにも言える。
- 33秒台で上がってきても、
- 先行勢の多分34秒台で伸びるだろうから、
- これまでのように直線一気とまではいかないんじゃないかしら。
- また、4つのコーナーは相性悪く、
- 毎日杯からダービーというローテーションも過去に例がない。
- この2頭に来られると、
- 小生の予想がザルということになるので、
- 何とか格好をつけたいところだ。
- というわけで、
- 聖子ちゃんを聞きながら、もう少し考えてみる。