:指名馬一覧速報
1.ネオウィズダム/牡/鹿毛/2010.4.2/栗東/矢作芳人
強いアスリートは美しいもので、また逆に美しいアスリートは強いものであります。本馬の走りを追求して無駄を削ぎ落とした機能と、それが作用して得られる動きは美しくストレスを感じさせません。大きく伸ばした四肢で地面を捉えて素早くかき込む一連の動作は洗練されており、推進力となる後躯の筋肉に調和して滑らかに作動する股関節が、力強くしなやかな走りを可能にしています。聡明な気性をそのまま表す顔つきや、光を受けて映える毛ヅヤなど魅力を挙げればキリがありません。また、母の初めての牡馬の産駒となり、母系の高い資質を発揮する時が今やってきました。(http://www.sundaytc.co.jp/collection/list2001/photo_catalog/85148.html)
- ネオユニヴァース×ゴレラ×Grape Tree Road
- ディープインパクトが鬼門の3年目を迎えた今年、
- 117頭に対し、191頭を揃えたネオユニヴァースが爆発しそうな気配がある。
- 本来は1位にレコンダイトの予定だったが、
- 「スケール」という意味で、こちらが上と判断した。
- 現段階での評価は「化け物」らしい。
- 上2頭は牝馬だったから、本馬は待望の牡馬ということになる。
- 母ゴレラはアメリカの芝G1ビヴァリーD・ステークスの勝ち馬。
- マイル前後で活躍した(らしい)。
- ポイントとなるのはBMSのGrape Tree Road。
- はっきり言って聞いたことがない。
- カーリアンの直仔で戦績は英仏で8戦3勝。
- 96年のパリ大賞を6番人気で勝っている。
- 目立つ成績はそれぐらい。
- そして、代表産駒もゴレラしかいない。
- 日本に産駒は1頭もおらず、
- このGrape Tree Roadの血統の入った馬はゴレラの子供たちしかいない。
- この血統がネオユニヴァースとどのような化学反応を起こすのか?
- 矢作が「ディープブリランテより上」というその「化け物」ぶりを見せていただき、
- 是非ともダービー制覇と行きたいところだ。
2.レコンダイト/牡/黒鹿毛/2010.2.14/栗東/音無秀孝
- ハーツクライ×モテック×Last Tycoon
- 2位にサンテミリオンの下。
- 確かセレクトセールでは4,000万円から始まったと記憶しておる。
- ちょっと過大評価かなぁとも思うが、
- 金子真人HDが落としたあたりに何かを感じる。
- アパパネの同着だった馬の弟ってのも因縁やね。
- ネオウィズダムの項で触れたように、ギリギリまで1位でと考えていた。
- 結果として2位になったわけだが、
- 小生の期待値は双璧をなす。
- 音無は「焦らずじっくり」とのことなので、
- 秋のデビューになりそうだが、
- オークスまでのサンテミリオンの活躍は圧巻だった。
- 本馬も父がハーツクライに変わり、
- よりダービー仕様になったと思う。
- サンテミリオン以外の兄弟が走っていないのだがいささか不安だが、
- そこは金子真人の神通力に期待したい。
3.コメットシーカー/牡/鹿毛/2010.5.2/栗東/藤原秀昭
父がアグネスタキオンからディープインパクトに替わり、いかにも父の産駒という毛色とサイズをした本馬ですが、全身は良質な筋肉に覆われており、バランスの良い馬体とガッシリとした骨格の持ち主で、体の小ささなど微塵も感じさせません。また、放牧地で見せる柔軟性を活かした、大きく、俊敏な動きは「飛ぶ」と称された父のダイナミックなストライドを彷彿とさせます。普段はとても賢く、人間とも良好な関係を築ける優等生ですが、ひとたび動き出すと闘争心をあらわにするところがあり、競い合いに強い競馬を見せてくれることでしょう。(https://carrotclub.net/horse/lfx-bosyuba-id-1139.htm)
- ディープインパクト×ガヴィオラ×Cozzene
- 例年、指名馬の「下」は取らないポリシーを貫いてきた。
- 理由として、新たな血統を開拓する機会を逸するから。
- しかしながら、
- 今年度は180度方向転換し、積極的に「下」をチョイスした。
- その第一弾がこのガヴィオラの仔。
- 昨年度指名したメテオライトはPO期間中2勝。
- (※ユニコーンS出走予定!)
- デビュー4連敗した時は「もうダメだ」と思ったが、
- その後、ダートで2勝。
- 何とか格好をつけた。
- 今から思うと、初仔にしては上場の出来ではなかったか!?
- 本馬は2番目の仔で、父親がタキオンからディープへ変わった。
- キャロットクラブが最高額となる7,000万円で募集していることからも、
- この馬への期待が垣間見える。
- 昨年度、この血統は「バリバリの米国血統」と書いたけれども、
- よくよく調べてみると、
- 母ガヴィオラは芝専用の馬。
- 9Fを中心にG1ガーデンシティHの他、
- 重勝5勝、通算8勝の実績馬。
- ガヴィオラから見て3代母(本馬から見て4代母)には、
- テイエムオペラオーを出したRiver Guideにたどり着く。
- 先に記したように、
- 兄貴メテオライトは今のところダートでしか勝ち星を上げていないが、
- 血統背景を考慮すれば、
- クラシックディスタンスホースが出ても何ら不思議ではないというか、
- こちらのほうが出るのがフツーかなぁという印象。
- ダービーのゲートが待っている!
4.シェアードワールド/牡/黒鹿毛/2010.3.6/美浦/手塚貴久
種牡馬を選ばず堅調に成績を残すこの牝系は、すっかりクラブでもお馴染みとなり、このページを目当てにカタログを開いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。馬格は標準サイズですが、スラリと伸びた四肢や肩甲骨周りの筋肉、張りのある胴回りによって数字以上に大きく見せており、馬体が発する迫力は十分です。停止状態からスムーズに発進して、加速とともに沈み込むフォームで走り、そこへ勝ち気な気性がアクセントとなってスピードに乗った軽やかな走りを実現しています。普段からよく動き、タフな馬であるのは折り紙つきで、スタミナ切れは本馬にとって無縁の言葉です。(http://www.sundaytc.co.jp/coffee_break/catalog/list/index.html)
5.○外Heavenly Romanceの2010/牡/鹿毛/2010.5.10/栗東/松永幹夫
- Jungle Pocket×Heavenly Romance×Sunday Silence
6.ロードジェネラル/牡/黒鹿毛/2010.3.16/栗東/角居勝彦
- ネオユニヴァース×ワンフォーローズ×Tejano Run
7.ウインドストリーム/牝/鹿毛/2010.1.19/栗東/音無秀孝
骨量が豊富で重心の低い馬体を満遍なく筋肉が覆う姿は、父の影響を色濃く残しています。馬格が十分で初仔であることを感じさせず、さらに体高があるぶんだけ全体を大きく見せて好印象を与えます。正確な四肢のつくりと脚の運びを見ると、脚元の不安はなさそうで、それが休みなく放牧を重ねる要因のひとつとなっています。なにごとにも前向きな性格は、圧倒的な運動量を生み出す源になっており、柔軟性のある動きには力強さまでもが伴うようになってきました。芝・ダートで中距離重賞を制した母の産駒ですが、どちらかといえば父のように芝で本領を発揮してくれそうで、父の最終世代を飾るにふさわしい活躍ぶりを期待します。(http://www.g1tc.co.jp/collection/list2001/photo_catalog/10015.html)
- アグネスタキオン×ベユーズラッシー×Outflanker
8.デインツリー/牡/青鹿毛/2010.1.20/栗東/長浜博之
兄シックスセンスを彷彿とさせる素軽い身のこなし、バランスのとれた漆黒の馬体には、一族悲願のクラシック制覇をいやがうえにも期待してしまいます。父からは柔軟な筋肉を、母系からはしっかりとした骨格を受け継ぎ、それらがうまく融合することで、柔らかさのなかに力強さを備えた動きを披露しています。放牧地では豊富な運動量もさることながら、群れの仲間を圧倒するほどの悍性の強さを見せています。それらは類いまれなる勝負根性や、大舞台になるほど燃える闘争心を持つ証で、数々の強力な武器を味方に、自らの脚で目の前に広がる道を突き進んでくれることでしょう。(http://www.sundaytc.co.jp/information/new/top/index.html)
9.ディアマイベイビー/牝/青鹿毛/2010.3.10/栗東/松田博資
一目見ただけで人の心を虜にしてしまうほどのバランス抜群の流麗な馬体は、初年度産駒から圧倒的な実績を積み上げる父の産駒の特長です。標準サイズですが、胸の深さも父譲りであり、計り知れない心肺機能の高さも容易に推察できます。また淀みのないスムーズな常歩からでも分かる運動能力の高さは、放牧地で見せるダイナミックなキャンターに繋がっていきます。2歳チャンピオン・ゴスホークケンの妹ですが、父の万能な力を背景にマイルからクラシックディスタンスまでこなしてくれると踏んでおり、大きなタイトルを狙っていきます。(https://carrotclub.net/horse/lfx-bosyuba-id-1142.htm)
- ディープインパクト×オールザウェイベイビー×Grand Slam
10.新テナンゴ/牡/芦毛/2010.1.29/栗東/矢作芳人
11.レッドオーヴァル/鹿毛/2010.3.7/栗東/安田隆行
- ディープインパクト×コートアウト×Smart Strike
12.エピファネイア/鹿毛/2010.2.11/栗東/角居勝彦
強靭な背腰が可能にする堂々とした面構え、そして大きく張り出した規格外のトモのつくりを見ると、牡馬並みの風格を備えていた母の1歳時の記憶を呼び覚まします。雄大な産駒を出す父の配合が、母の良さをストレートに引き出したと思えてなりません。放牧地で繰り出す柔軟かつダイナミックな動きは、日米オークスでの圧倒的な末脚を彷彿とさせ、何事にも動じない精神力もまた母譲りです。心身ともに大物感あふれる本馬が目指すところはもちろんクラシックの頂点ですが、そのスケールの大きさは日本国内の枠だけに収まるものではありません。(https://carrotclub.net/horse/lfx-bosyuba-id-1153.htm)