:白富士Sに係る予想



 先週は圧倒的な負けっぷりを露呈し、しばらくダート重賞と牝馬限定戦はやめておくことにした。力関係が把握できていなさすぎる。高齢馬の揃ったこの白富士Sはお馴染みの馬によって構成されている。こういうレースで結果を出さないと、本当に2年以上当たらない気がしてきた。



 ◎ダブルティンパニを推す。前走は実に3年半ぶりのマイル戦(ニューイヤーS)に出走。2000m〜2400mで良績を残してきたこの馬にとって、ややペースの戸惑いもあったのだろう、テンは速くなかった。8枠から押し気味に内田博が先行させ、3〜4コーナーではサンツェッペリンのプレッシャーを受けたが、それでも直線バテることなく、マヤノツルギから0.2秒差まで抵抗した。気合を注入した後のこのレースは、メンバーを見渡しても強力な先行馬がおらず、この馬がハナに行きそう。実はこのダブルティンパニー、逃げた時の成績が一番安定しており、[2.4.0.1]という成績を残している。また、小回りよりも広い馬場のほうがよく、この舞台で前進を見込む。



 休み明け3騎、ゴールデンメイン、フォルテベリーニ、マチカネオーラは軽視したい。こういう時期ということもあり、過去5年で休み明けにもかかわらず来たのは、若き日のエアシェイディだけ。後は年明け1戦もしくは年末に走っている。マチカネオーラあたりは重賞でもやれる能力を持っていると思うが、ここは静観したい。



 対抗に昨年のこのレース2着のピサノパテックにする。重賞ではやや頭打ちだが、OP特別のこのメンバーなら圏内に入れる。半年の休養明けのディセンバーSは順調に使われていた馬との差。更に直線でやや窮屈になった。藤沢和雄はこのレース過去5年で、このピサノパテックジャリスコライトピサノクウカイヤマノブリザードの4頭を連まで連れてきた。またコイントスで勝ってもいる。まさに驚異的だ。藤沢×吉田豊の組み合わせも注目したい。



 差し込んでくる馬としてはダンスアジョイ。中央31戦のうち実に26戦において上がりのタイムはメンバー中1〜3番という屈指の差し足を持つ。重賞でも京都大賞典4着、アルゼンチン共和国杯4、5着の実績があり、小回りだった前走の中日新聞杯は度返しができる(それでも0.3秒差)。フサイチアソートと比べたら、こちらのほうが信頼おけるのだが。



 穴っぽいところでは△ニホンピロキース藤田伸二の△シンゲンもやはり無視できない。