:東京優駿に係る予想



 やはり競馬新聞なしで予想を組み立てるには情報不足なのか――。




 悩ましい存在はリーチザクラウン。逃げたら非常に強いと思うのだが、武は「逃げることも考えている」と微妙なニュアンスに留めている。おそらく、武のことだから、他に行く馬がいれば行かせるし、行く馬がいなかったら自分が行くという、いわば臨機応変な策に徹すると思う。ただ、先行馬が多い中で互いに牽制し合うと、相対的にペースは速くなる傾向にある。逆に武が思い切って行ってしまえば、遅くはならないものの、ある程度落ち着くと見ている。後者になることを小生は非常に恐れているのだが、果たして今の武にそれだけ思い切った騎乗ができるだろうか?「ダービーポジション」を意識しすぎたあまり、なかなか勝てなかった武が模索の結果見つけ出した「新ダービーポジション」は、4コーナーで10番手前後というものであった。おそらく、武の「逃げることも考えている」というのは、ある程度ペースを速くするためのフェイクであって、本心ではないと踏んでいる。



 基本的に乱ペースの皐月賞を経験した馬で、且つ直行組を重視した。皐月賞4着の◎シェーンヴァルトは、決して本意な競馬ではなかったように思う。折り合えさえつけば、もっと上位を狙えるレースぶりだった。△ナカヤマフェスタ、△アーリーロブストは重賞タイトルのある先行馬だが、さらに人気が下降しそう。