t*[競馬][覚書]:天皇賞に係る覚書3
あ、エアシェイディ大外かぁ……。
シンゲン
- シンゲンにとって、確かにベストの舞台ではある。
- ただ、天皇賞に限っては、勢いだけで通用するか甚だ疑問だ。
- 徐々に力をつけてきた馬がここに挑んだ場合、
- 例えば、チョウサン(5番人気8着)、ナリタセンチュリー(7番人気6着)、
- ツルマルツヨシ(2番人気8着)
- と、
- あまり良いイメージがない。
- まあ、
- アグネスアーク、スウィフトカレントを
- このカテゴリーに入れるべきなのかは、やや判断しかねる。
- シンゲンと最も近しい存在は00年の3着馬、トゥナンテだろう。
- この時、騎乗していた幸は、おそらく生涯で5本のうちに入る好騎乗をした。
- シンゲンは3着だったオールカマーが評価され過ぎているような気がする。
- 言っても「3着」である。
- ウィトゲンシュタインは、
- 「あるできごとが起こったために必然的に他のできごとが引き起こされるといった強制は存在しない」(6-36311)
- と、言っているけれども、
- マツリダゴッホがJC4着が過度に評価された場合と酷似している。
- あのレースは「あの手応え」で、かかったウォッカすら交わせなかった、
- と見るのが、おそらく正解であり、
- シンゲンにおいても、59キロの休み明けドリームジャーニーに交わされてしまった
- という評価が妥当だろう。
オウケンブルースリ
- ド派手なパフォーマンスで復活を強烈に印象づけたオウケンブルースリ。
- 菊花賞の際はカモだと思っていたが、
- JC5着で見方が変わった。
- 世間で言われているほど、距離に対する不安は感じない。
- むしろ小生は、3200mのほうが不安だ。
- 先週までの馬場の傾向が続いていたら、打倒ウォッカの一番手に挙がってくるのは当然だが、
- ド派手に「見えた」京都大賞典が、実態は果たしてどうだったのかという話。
- 順調さを欠いた中間を挟んで59キロで勝ったのは、確かに立派だが、
- 同時に準OPで勝ちあぐねていたスマートギアが突っ込んで来れるレースだったから、
- やはり、
- 展開の恩恵が大いにあっただろうということは容易に想像がつく。
- タイムを検証してみても、前後半で2.5秒差があり、
- 追い込み馬天国の消耗戦だった。
- ここで勝っても全然不思議じゃないが、敢えて外してみるのも一考。
ドリームジャーニー
- この馬はホントわからん。
- 朝日CC1着、天皇賞10着、有馬記念4着くらいまでは、
- 想像していた範疇を逸脱していなかったが、
- 天皇賞3着、宝塚記念1着あたりは、小生はまだ総括できていない。
- 特に「今だったら○○」という解釈が全然わからないのだ。
- 春の天皇賞の折も、「今だったら距離克服可」と、
- どういう根拠を以って言ったのかわからないが、事実克服してみせた。
- で、今回は、「今だったら左回りも問題ない」と言っている。
- これにもほとんど論理的根拠はない。
- 能力だけでカバーできるという解釈だったらわからないでもないが、
- この馬の能力は、3歳秋以降、あまり変動していないというのが小生の見解だ。
- したがって、昨年の天皇賞時とほぼ同等のパフォーマンスだろうと思う。
結
- 昨年からほとんど成長の感じられない予想だが、
- これで行きたいと思う。
- エアシェイディを推奨する理由は(http://d.hatena.ne.jp/yamada-no-oboegaki/20091025/1256469418)
- 差し有利の馬場でアサクサキングスはどうかとも思ったが、
- タイムがかかり始めたことが、この馬にとっては大いにプラスに作用するだろうと。
- 今年の春の天皇賞は、この馬なりに走ってはいるが、結局時計勝負に負けた感じがする。
- とはいうものの、昨年は1:57.7で走破しているから、
- 藤岡が「一瞬おっと思った」というのは頷ける。
- 要は、小回りじゃなきゃそれなりに結果は出せる。
- ウォッカ頭で6点までだろう。