: 教育機関と宗教に係る所感
- 問題のない組織ってのは、おそらくない。
- もし問題のない組織があれば、国家モデルもそれに倣えばよい。
- これまで人間は考えられ得る体制を繰り返し構築してきたわけだが、
- 崩壊もまた同じく繰り返してきたのは、歴史が証明するところである。
- だから「最大多数の最大幸福」で、のらりくらりやってくる術を見につけたのだ。
- 小生はさる女子大学の管理部門で働いている。
- 正直、嫌でしょうがない。
- というか、小生は仕事は何でも嫌である。
- 願わくは、早く引退して余生を過ごしたい、
- と思う、齢27。
- さて、教授連中が社会性のひとかけらもない連中なのは、多くの人間の知るところであるが、
- うちは、講師連中もひどいし、管理部門の連中もひどい。
- 民間ならば、とっくの昔に潰れているだろう。
- いや、そもそも組織として勃興しなかったのかもしれない。
- 宗教に疎い日本にあって、
- 教育機関においては宗教色を全面的に押し出す法人は少なくない。
- かく言う小生も、クリスチャンではないにも関わらず、
- プロテスタント系の大学に卒業した。
- 小学校から公立の潮流に乗ってきた小生にとって、
- それは大いに刺激的であったことには違いない。
- キリスト教自体多くの矛盾を孕んでおり、
- 小生がイマイチ信じれない理由もそこにあるのだが、
- 手に届く範囲に『聖書』は置いてある。
- 信じる信じないは理屈じゃなくて、極めて感覚的なものなので……。
- 宗教が道具になるのはどうかと思うが、
- 学校法人(あるいは医療法人とか)において、宗教色が帯びるのは、
- 組織が健全に機能する上で非常に有効である。
- なぜなら、絶対者がいる以上、誰かが神格化されることは避けられるから。
- (新興宗教は別だけどねww)
- 「誰か」いうのは、主に創設者であったり、理事長であったり……。
- 小生のいる女子大は、創設者が神格化されており、
- 完全に「キチガイ」なのだ。
- 確かに創設者は立派かもしれん。
- だが、創設者は人間であって「神」ではない。
- この雰囲気は愛校心とはかけ離れた「狂気」である。
- 早稲田の友人が、白井総長のことを「ウンコ」だと言っていたけれども、
- 神なき場所にそれに取って代わる絶対者の出現は、
- どうやら避けられそうもないらしい。
- 日本においては、神道の呪縛から未だに脱却できておらず、
- 他方、千石イエスに始まる新興宗教の台頭から、
- 公教育の場において、宗教は「語りえないもの」としてきた。
- 小生は宗教がいいと言っているのではなくて、
- 私学において、宗教色が帯びるのは、至極真っ当なことであり、
- 逆に、宗教色がない学校ってのは悉く理念が弱く、
- そして、無宗教が故に、カルト的な宗教色(=創設者の神格化)が顕著になっていくのは、
- 極めて不健全である、
- と、言いたいのだ。
- 写真を1枚載せておく。
- シルバーウィークに、丹後半島を旅行した時にものだ。
- 田んぼと海のコントラストがあまりに美しかったので。
「Kodak ELITECHROME 100」 12mm/F11
- やはり、リバーサルフィルムは発色が違う。