:勝手に齢28
- また1つ年が加わってしまった、何も前へ進んでいないのに。
- いや、肉体の老化は進んでいるなぁ、間違いなく。
ピアノ
- 早くも習い始めて半年が経過した。
- ミスタッチは練習すれば自ずとなくなるが、
- 一定のリズムを刻むってのは、何とも難しい。
- これまで1分30秒くらいの入門編の曲だったけれども、
- 「明日へ架ける橋」は小生の希望により、教科書を飛ばして選んだ曲。
- したがって、3分間集中されることはこれまた素人には大変な作業であり、
- 妙に力が入って、今日は手首が痛くなった。
- クラシックにも挑戦したいな。
一橋文哉『宮崎勤事件―塗り潰されたシナリオ』
- 時間軸のモノサシは人それぞれである。
- 小生の場合、ひとつは競馬。
- その年のクラシック戦線を思い出せば、自分の立ち位置を理解できる。
- もうひとつが世の中を震撼させた事件・事故。
- 小生は自分のことを「オウム世代」と勝手に名づけている。
- それぐらいオウム真理教の事件は衝撃だったね。
- 小6の時か。
- もうひとつ、リアルタイムの記憶がある最も古い事件として、宮崎勤事件がある。
- それはそれは、下校する際怖かったのを覚えている。
- 特に学校から家まで遠かったから、道の途中途中で友達が少なくなり、
- 結局、最後ひとりで帰らなければならない。
- 走って帰ったもの、怖くて。
- ところで、宮崎勤は本当にキチガイだったのかね??
- 少女を4年殺して、食べて(とされている)、裁判で意味不明の言動を繰り返して、
- 「ねずみ人間」が出てきて、部屋にビデオテープの要塞を築いて、
- 「鬼畜!」とか「悪魔!」と言われているけれども、
- 小生が思うに、彼は正気だったのではなかろうかと思う。
- このノンフィクションの内容をごく簡単に要約すれば、
- 宮崎勤は一連の犯行から判決まで壮大な演技をしたとしている。
- つまり、精神鑑定を含めた捜査に対し、精神異常者であろうとした。
- ただ、小生がこの本を読んで感じたところでは、
- 犯行時の宮崎は至って正常の精神を有していたが、
- 長期にわたった裁判途中から精神崩壊が始まったとするのが妥当のような気がする。
- まあ、他人の頭の中は割ってもわからんが。
- この宮崎事件を嚆矢として、死刑反対論者の「噛ませ犬」になった印象がある。
- 筒井先生の意見は、より突っこんだ内容として記憶に留めておく必要があると思う。
- 曰く、
ミヤザキの犯罪の恐ろしさは、このおれ自身を含めて、男なら誰でもがやるかもしれぬ犯罪であるがゆえに恐ろしいのである。短いスカートをはいていながら無防備に振舞う幼女たちの大腿部を見て何も感じない男はごく少数である。男親とてそれが可愛いから短いスカートをはかせているのだ。
愛するものを滅茶苦茶に切り刻みたいという欲求だって誰にでもある。この欲望をサブリメーションした男性が優秀な外科医になるのである。『笑犬樓よりの眺望』
- この意見は正論中の正論で、要は妄想で済ますか、やっちゃうかの境界なんで、
- 想像以上に曖昧だろうと小生も思う。
- ひとつだけ確実に言えるのは、宮崎勤は「あまりに早すぎたオタク」。