:指名馬一覧とその理由



1.○父オールザウェイベイビーの09/牡/青鹿毛/2009.2.14/栗東/池江息子

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  • これは単純に小生の「一目ぼれ」」ってやつ。
  • 小生は血統的背景を非常に重要視するスタンスだが、
  • この馬に関しては自分の直感を頼ってみた。
  • 1頭くらいはそういう馬がいてもよかろうと。
  • ただ、さすがは高馬だけあって、このところ評価がグイングイン上がってきたから、
  • 1位に指名。
  • ゴスホークケン超えは当然の使命。
  • 結果として、我が友ヘタレの強運な籤運に導かれ、
  • 悲願のゲッツ!
  • ダノックスも今年は皐月賞に2頭出したし、徐々にエンジンが温まってきたか!?
  • ダノックスと小生の「win=winの関係」の関係がここから始まる。



2.○父メテオライト/牡/栗毛/2009.4.18/栗東藤原英昭

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父の産駒にしてはシャープな馬体で全身を柔軟な筋肉に覆われたバランスの良い馬体を誇っています。日々の運動量を物語る健康的で引き締まった馬体は数字ほど重さを感じません。特に常歩での動きが軽く、可動域の大きいゆとりのある肩や、丸みのある力感に富んだ筋肉が目立つトモを上手に伸縮させてリズミカルな歩様を見せています。肉付きがほど良いこと、動きが軽いこと、常歩から全身をしっかりと使えること、本馬は父の走る産駒に共通している項目をすべて備えています。残り数世代となった父の産駒の活躍馬の欄に新たに加わることでしょう。

  • 2位に指名予定だったキュー09(ブレイクランアウトの半弟)は外れ1位で譲り、
  • 繰り上がりで2位に指名したのが本馬。
  • ファミリーはバリバリの米国血統だが、
  • 周知のように、コジーンは日本競馬に最も適応した外国種牡馬の一頭。
  • 4代母からはテイエムオペラオーが出ており、
  • タキオン×コジーンの「win=winの関係」を形成。
  • 最低限でもダービーゲートイン。



3.○父モントリヒト/牡/栗毛/2009年4月7日/美浦藤沢和雄

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独・伊で大レースを勝った母同様、見るからに欠点の少ないきっちりとして丈夫そうな馬体に成長しています。コンパクトな馬体ながら、群れのなかではボス的な存在で、気の強さと他馬よりも優れた運動能力を持ち合わせていることが想像できます。成長途上ではあるものの、可動域の大きそうな肩の形、理想的な膝のかぶりと繋のクッションを全身にまとういかにもバネと持久力のありそうな良質の筋肉など、すべてのパーツが絶妙なバランスをとり、本馬の持つポテンシャルの高さを物語っています。秋の中距離の新馬戦でデビューさせて、ぜひともクラシック路線に向かわせたい1頭です。

  • 過去2年、サドラーズウェルズの直仔であるモンジューガリレオから、
  • それぞれリリエンタール(中央3勝)、アンナドンナ(中央1勝)を送り出している。
  • サドラー産駒の種牡馬としては、それなりに健闘しているんじゃなかろうか?
  • アメリカ血統や欧州血統ばかり持ってくる山本英俊に対し、
  • 藤沢和雄が嘆いていたけど、
  • 父にアグネスタキオンをむかえた本馬は、もはや言い逃れはできない。
  • これまでの産駒とは比較にならないほど、軽い馬場への適性は増す。
  • 上に引き続き、敬愛するKAZU藤沢がその手腕を振るうことになる。
  • KAZU藤沢について一言触れておく。
  • ダンスファンタジアでクラシックに挑んだKAZU藤沢。
  • 結果は出なかったが、有力馬を送り込んだという点で最低限に仕事はしたと評価する。
  • 一方、牡馬クラシックに1頭も出走できなかったのは、ダメダメ。
  • 思い返してみると、
  • スキーパラダイスの仔プランスデトワール、
  • ダンスーズデトワールの仔ルルーシュ
  • エアトゥーレの仔サトノオー
  • さらには、エイシンフラッシュの下のカラータイマー、
  • ダイワメジャー、スカーレットの下のピカソなど、
  • 昨年のこの時期にクラシック候補と言われた馬を擁しながら、
  • 期待値には程遠い結果に終わった。
  • 未だ「藤沢和雄サンデーサイレンス外国産馬しか走らすことができない」
  • という小生の評価を脱していないが、
  • KAZU藤沢には日本ダービー制覇という課題が残されているだけに、
  • そろそろ何とかしてほしい。
  • さて、本馬の母アンナモンダとは何者なのか?
  • 調べれば調べるほど興味深い血統背景の持ち主だ。
  • Monsunはドイツのチャンピョンサイヤー。
  • 02,04,06年にドイツのリーディングサイヤーに輝く。
  • イスパーン賞に勝ったマンデュロ
  • イタリアジョッキークラブ大賞などG14勝のシロッコ凱旋門賞でディープと走ったことからも、
  • 日本ではお馴染みの馬。
  • クラシックディスタンスを得意とするいわゆる欧州特有の重戦車タイプの馬が多い中、
  • アンナモンダは独1000ギニー、オイローパ・マイレ(それぞれG2)に勝った7マイラー
  • その活躍はドイツ国内にとどまらず、イタリアのヴィットリオ・ディ・カプア賞でG1制覇。
  • スピードで押し切るスタイルはブルードメアサイアーのSalseの影響か?
  • 日本でBSがSalseの馬は僅かに4頭だが、
  • 忘れな草賞に勝ったサンデーサイレンス産駒のドルチェリモーネは世間に知るところである。
  • 一方、母系がこれまた非常に興味深い血統背景で、
  • 母Anna of kiev 祖母Anna Matrushkaは米国産だが、
  • ドイツ産の3代前母Anna Paolaからは96年毎日王冠に勝ったアヌスミラビリスがいる。
  • ドイツ血統だが、兄弟がある程度日本に適性しているのは、その下地があるように思う。
  • ドイツの重戦車血統×マイラーの母×母系の馬場適性×社台×KAZU藤沢が、
  • win=winの関係」を形成。
  • 「競馬は趣味」と言い張るKAZU藤沢にとって、
  • ダービー制覇は仕事ではなく、まさにゲームだ。



4.○父キャトルフィーユ/牝/鹿毛/2009.3.3/栗東角居勝彦

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5.○父クラヴェジーナ/牝/栗毛/2009.5.1/栗東音無秀孝

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6.クロスミッション/牡/黒鹿毛/2009.3.4/栗東松田国英

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7.カラフルトークの09/牡/黒鹿毛/2009.2.13/不明/不明

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8.○外エルノヴァの09/牝/栗毛/2009.3.5/不明/不明





10.新オリービン/牡/栗毛/2009.1.30/栗東橋口弘次郎

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分厚い鎧のような筋肉を隈なく全身にまとい、馬群を蹴散らして突き進む勇姿は、鍛え抜かれた騎馬を思わせる迫力に満ちあふれています。コンスタントに活躍している兄弟馬たちと比較しても、その頑健さは抜きん出ているように思われ、期待の高い父の初年度産駒の中でも特によく父の長所を受け継いでいる1頭とも言えます。また歩行時の姿勢がまっすぐで一歩ずつブレることの無いステップを踏んでおり、重心の低さと相まって上記のような迫力を生み出しているように思われます。少し怖がりな面はありますが、母系を知り尽くしたスタッフの手でじっくりと教え込み大人になりつつあります。



11.○父アダムスピーク/牡/黒鹿毛/2009.2.12/栗東石坂正

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ジャパンCにも優勝し米芝牡馬チャンピオンに輝いた父の産駒であり、自らもG1勝ち馬でもある母が本邦の三冠馬を迎えて誕生した本馬。その頭部から伸びる首差しのしなやかな動き、背中から腰周りにかけての安定感抜群のつくり、そして的確に地面をとらえる力強い歩様など、その総合評価は間違いなくSクラスです。また、流れるような線に型どられた独特の気品漂う馬体が繰り出す大きな動作は、父母の相性が生んだ新たな血の広がりを感じます。デビューはマイル戦以上からを目指し、父と同じ王道を歩む姿が目に浮かびます。



12.○父レディオブチャドの09/牡/青鹿毛/2009.2.8/不明/不明

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  • この選択には、大きくわけて2つの理由がある。
  • 1つ目。成功体験の当州踏襲。
  • 母レディオブチャドの日本での最初の産駒は、
  • サンデーサイレンス産駒、アフリカンビートだった。
  • 新馬戦快勝後、伸び悩んだ森厩舎の牡馬である。
  • 実はこの馬を指名したいと思っていた。
  • 京大の研究会でお世話になっているときである。
  • 全く話しが変わるが、
  • スウィフトカレントも取りたい1頭だった。
  • そして、その弟の指名馬ヴィクトワールピサは世界制覇を成し遂げた。
  • スウィフトカレントも森厩舎で社台だった。
  • つまり、以下のような図式が成り立つ。
  • スウィフトカレント(森・社台クラブ)――ヴィクトワールピサ(角居:個人所有)
  • アフリカンビート(森・社台クラブ)――本馬(不明・個人所有)
  • という図式だ。
  • これは完全に勝ち組パターンでしょ?(笑
  • 2つ目。ネオユニヴァースの特性と小生の基本方針のマッチング。
  • ネオユニヴァースは一発長打を狙う小生にとって、
  • 最も興味深い種牡馬である。
  • アンライバルドロジユニヴァースヴィクトワールピサと長距離砲を3頭輩出。
  • 短距離馬が出ないことも、ダービー制覇を願う小生にとってはありがたい。
  • 母レディオブチャドの産駒はこれまで
  • ジュエルオブナイル、ボーダーレスワールドと短距離傾向にある。
  • レディオブチャド自身がマルセルブサック賞などのマイル戦で良積を挙げたことからも、
  • ある意味では当然かもしれない。
  • しかしながら、ファミリーをひも解いてみると、母Sahara Breezeの姉妹、
  • LyndonvilleからはアスコットゴールドC(4000m)4連覇を達成したイェーツがいる。
  • つまり、配合によっては十分にクラシックディスタンスに耐えうる産駒が出ても、
  • 何ら不思議ではない。
  • そういった意味では、ネオユニヴァースは最良の配合相手。
  • また、セレクトセールにおいてネオユニヴァース産駒が7,800万というのは破格値。
  • 問題は野田みづきこと「ミッキー」による副作用がどこまであるか??
  • 今年度の小生の明暗は、野田夫妻にかかっていると言って過言ではない。