:隣の芝は青く......
- 以下は僕が獲得しようと密に画策していたものの、
- 他のメンバーに取られてしまった馬たち。
- 特にダンスインザムードの仔には並々ならぬ思い入れがあり、その想いを綴ったのだけれども、
- ギムレット氏が上位指名してことにより、抽選にも持ち込めなかった。
- さすがに3位以上で指名する勇気はなかったww
- でもでも、もう既にその想いの丈を延々と書いちゃって、
- その文書をお釈迦にするのももったいないから一応載せておく。
ついにダンスインザムードにホワイトマズル交配さる!
- SS系繁殖牝馬の配合相手は限らていることは誰もが知るところ。
- 現状において、筆頭がキングカメハメハ。
- 2番手は大きく離れてシンボリクリスエス、ジャングルポケット、クロフネぐらいか!?
- こりゃヤバいってことで、社台も日高も外国で活躍した馬を種馬として輸入しているのだが、
- 昨年度産駒がデビューしたチチカステナンゴは期待外れの体たらく......。
- 先に産駒がデビューしたバゴ、ファルブラヴ、ロージズインメイあたりも、
- はっきり言って成功しているとは言い難い。
- 今年はコンデュイットの子どもたちがデビューするけれども果たしてどうだろうか??
- ダカラニからダルシャーン、そしてミルリーフへの続く父系。
- まあ、ミルジョージの産駒がよく走った頃とは、
- 同じ競馬でも全く異質の競馬になってしまったからな、日本の競馬は。
- 個人的にはチーフベアハートぐらい走ることができたら御の字かと。
- むしろ来年度デビューするハービンジャーは血統的に少しは面白そう。
- 今から思い返すと、
- サンデーサイレンス全盛期にそれに対抗できる種牡馬を見出してくる必要があっただろう。
- ラムタラの失敗はいかにもダメージは大きすぎたが......。
- そんな状況下にあって、サンデーサイレンスとほぼ同時期に種牡馬入りして、
- 今なお個性的な産駒を輩出し続けているホワイトマズルは、
- 僕が最も好きな種牡馬の1頭である。
- 何といっても06-07シーズンに1位指名したアサクサキングスの存在はデカい。
- 以降、ネオイユドゥレーヌ(通算1勝)、アサクサショパン(1勝)と地味に指名してきた。
- ビハインドザマスク(スワンS)が95年生まれで、
- 昨年のJCDを制したニホンピロアワーズが07年生まれということからも、その渋とさを窺い知ることができる。
- 産駒のタイプも多種多様で、
- アサクサキングス、イングランディーレ(天皇賞)は豊富なスタミナを生かした先行力が武器。
- 一方、ビハインドザマスクは33秒台で強烈な末脚を繰り出す短距離馬。
- そしてニホンピロアワーズはダート馬とさながらオールラウンダーである。
- とにかくその?馬っぷり”がいいよね。
- シンゲン(オースカマー)やジャドウゲイト(シンガポールエアライン)などを観ると、
- ついつい目がそちらのほうそちらのほうへと行ってしまった。
- (馬券については、痛い目に遭ったほうが格段に多いなww)
- 種牡馬としてのアベレージは決して高くはないが、
- 一発長打を狙える馬。例えて言うなら、
- 池山隆寛ばりの「ブンブン丸」。
- (あるいは1年目のバレンディンww(ボクぁ〜、ヤクルトファンじゃないけどねww)
- 数年前、僕はPOGにおいて「ブンブン丸宣言!」なるものをしたことがあるけれども、
- 要は、短距離やダートで小銭を稼ぐのではなく、
- ダービーを獲るためなら少々リスキーな血統も狙わなくてはいけないという、自戒。
- 今でもこの考え方はほとんど変わっていない。
- ホワイトマズルはその考え方を体現してくれる、唯一無二の馬。
- で、彼の「ブンブン丸」としての起源は競走馬時代にあり、
- 93年の凱旋門賞は17番人気2着、
- 同年ジャパンCは2番人気13着、
- 翌94年はロスマンズ国際Sで1番人気9着(ビリ)とまあ〜気分屋。
- それでもイタリアダービーに勝ち、
- 2年連続でキングジョージ2着とし、
- コマンダーインチーフ(愛英ダービー)と並び、ダンシングブレーヴが輩出した傑作の1頭とされる。
- ここでダンシングブレーヴについて少しだけ触れておく。
- 80年代と言うよりも、競馬史上最強とも称された伝説的名馬。
- 86年の凱旋門賞では今でも語り草。
- ジョッケクルブ賞レコード勝ちのBering、
- アイリッシュダービーを8馬身差で圧勝したアメリカのShahrastani、
- 日本にもやってきたこともある「鉄の女」Triptych、
- デビュー12連勝でバーデン賞、サンクルー大賞勝ちの西ドイツ、Acatenangoなどが集い、
- 凱旋門賞史上最高のメンバーと言われた。
- (日本のシリウスシンボリも参戦し14着。)
- ダンシングブレーヴは残り200メートルで次元の違う末脚を見せつけ、11頭をゴボウ抜き。
- 僕は安倍晋三の言う「次元の違う大胆な金融緩和」の意味はよくわからないが、
- 「異次元」を端的に表すとまさにこんな感じww
- このレースで彼の繰り出した脚は32秒台とも31秒台とも言われている。
- そんな伝説を残したダンシングブレーヴであったが、
- 引退後はマリー病という皮膚の病気に冒され命まで危ぶまれた。
- また、種牡馬としての成績は不振を極め、ついに欧州の生産界から見捨てられ、
- 日本へやってきたのが1991年のこと。
- これはwikiには載っていなけれども、当時のレートで約8億2000万円という叩き売りであった。
- 日本輸入後に、本馬の父ホワイトマズルとコマンダーインチーフが相次いで活躍。
- 見放した欧州生産界へ大いなる復讐を果たした。
- ここまでが本馬の父系のお話、ちょっと長いな。
- 最初に話を戻すと、サンデーサイレンスの直仔にあっては、
- 適当な配合相手が限られてくる。ダンスインザムードも例外ではない。
- 初年度にファルブラヴ、2年目はシンボリクリスエス、3年目はチチカステナンゴであった。
- ファルブラヴとの仔、ダンスファンタジアはフェアリーSに勝ったけれども、
- どうも真面目に走ることを知らない。
- 思い返してみると、ダンスインザムードもG1を2つ勝ったけれども、いつも遊びながら走っており、
- 潜在能力を出し切ったレースは、ダイワメジャーに負けた2006年のマイルCSくらい。
- 桜花賞もヴィクトリアマイルも、アメリカのキャッシュコールマイルも、
- 尾っぽを振って決して真面目に走っていなかった。
- 走りにも成績にもムラがある。
- だから、同じ牝馬相手のクイーンSや府中牝馬Sで惨敗してみたり、
- 3歳の身でありながら連闘で挑んだ天皇賞で2着に粘ったりと、まあ〜気分屋。
- そこへ来てのホワイトマズル。
- つまり、ホワイトマズルという気分屋×ダンスインザムードという気分屋同士の配合。
- 「ブンブン丸」としての下地は十分過ぎる。
- ダンスインザムードのファミリーは言わずもがな、
- ダンスインザダーク(菊花賞)、
- ダンスパートナー(オークス)、
- エアダブリン(ステイヤーズS、ダービー2着)がいるクラシック血統。
- ダンシングキイの父は70年代最強の称号を手に入れた名馬ニジンスキー。
- すなわち、80年代欧州最強のダンシングブレーヴと、
- 70年代欧州最強のニジンスキーのコラボレーションが日本で実現。
- 厩舎は今、日本競馬を牽引する角居勝彦。
- 兄弟すべてがKAZU藤澤だったが、ここでの角居スイッチは“確変”の明らかな予兆。
- これらを総合して夢のビッグバンコラボと言わずして、何と表現しようか!?
- この組み合わせは相当、、、熱い。
多士済々の面々
- その他ではガンバシチー氏が5位で指名したシャーピラの11(父ディープインパクト)。
- これがまさか5位で指名されるとは思わなかったww
- シャーピラはドイツの1000ギニーの勝ち馬。
- ドイツ血統とディープインパクトとの相性は抜群で、いわば「勝利の方程式」だ。
- どうだろうか、ガンバシチー氏が上位で獲得したサングレアルやマナオラナあたりよりも、
- 最終的にはこちらのほうが活躍している可能性はあるでww
- ブルック氏が4位で指名したマリーシャンタルの11(父キングカメハメハ)も実に気になる一頭。
- もともとマリーシャンタルの仔は欲しいと思っていたが、
- ファントムライト(父ホワイトマズル)もまたブルック氏に阻まれてきた。
- 兄弟たちは概して脚部不安に悩まされる傾向にあるため、
- もしそれさえ出なければクラシックに乗せる器だと僕は思っている。