:ナリタタイシンの進路を探せ




神秘的な説明。――神秘的な説明は深遠だとされている。だが実際のところ、そうした説明はまだ表面的だとさえも言いかねるものだ。 ニーチェ『悦ばしき知識』126


バージョン1

  • 以下は、これまで小生が見てきたVTR。
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  • ↑4角手前、馬ゴミの後ろでじっとしているタイシン。
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  • ↑直線に入り、前の馬が壁になったままである。
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  • ↑画面は切り替わり、先頭のアンバーライオンを捉える。
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  • ↑やや外へ出すも、ゴールシーンを知る人間なら、違和感を覚える。
  • つまり、もっと外を通ってやってきたイメージがあるだろう。
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  • ↑画面は圧倒的人気のウイニングチケットを4秒近く追いかける。
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  • ↑引きの映像になった時、すでにタイシンはウイニングを捉え、ビワハヤヒデをも射程圏に入れる。
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  • ↑ユタカマジックが炸裂し、「大外一気」をかました。
  • このバージョン1の映像は、ウイニングチケットを追っている間に、
  • ナリタタイシンの猛追を捉えられなかった。
  • 「その時」「何」が「あった」のか、我々は知ることができない。

バージョン2

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  • ↑4角手前。バージョン1と同様。
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  • ↑直線。これまたバージョン1と一緒(当たり前だけどww)。
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  • ↑先頭を走るのアンバーライオンのアップ。
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  • ↑バージョン1と同様だが、解像度が高いため見やすい。すでに進路は確保しているように見える。でも、実際はもっと外からやってくる。
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  • ↑隣を走っていた、ガレオン(杉浦)がタイシンに方向へ一気に斜行してくる。
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  • ↑大きく振られたタイシンの位置取りは、残り150mで絶望的となる。
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  • ↑前の勝負と判断したカメラは、ビワハヤヒデウイニングチケットを捉える。
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  • ↑だが、画面が切り替わった時、タイシンは抜群のキレを発揮していた。
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  • 歓喜のゴール。
  • 3着入線(8着降着)のガレオンが、この皐月賞史上、屈指の追い込みをお膳立てした形である。
  • こういってはアレだが、もっと楽に勝てたレースを、ファインプレーに見せたとでも言おうか。
  • ただし、あれだけの不利を受けたにも関わらず、即座に立て直し、差し切るのだから、
  • ナリタタイシンの能力は紛れもなく高かったし、
  • ガレオンもまた同様であった。

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