:春の天皇賞とか
- 皐月賞は京都へ行っていたため、久々に祇園でやったのだが、
- 3角でフェイムゲームにムチが入りあっさり終戦。
- 行きっぷりが全然だった。
- あのペースになったから、一番後ろでトコトコ走っていたメイケイペガスターに一縷の望みを託すも、
- ジリ脚しか使えなかった。
- 結局のところ、カミノタサハラまでの上位4頭が世代トップクラスなのだろう。
- 仕切り直しの天皇賞。
- と言っても、そんなに考えていない。
- 多分、当日になってもあまり考えないだろう。
- 予想の組み立て方として昨年の菊花賞と同じで、
- 「ゴールドシップに勝てそうな馬を1頭探す」という単純なものだ。
- いつか取り零すだろうと思いつつも、
- 勝ち続けるゴールドシップ。
- スタート悪いし、テンのスピード遅いしで、
- まあ、負けるとしたら宝塚記念なんだろうというのが妥当な考えだけれども、
- 僕は逆にこの天皇賞のほうが辛いんじゃないだろうかと思っている。
- あくまでも「何となく」......。
- で、結局
- 打倒ゴールドシップに一番近い存在は、ムスカテール。
- 昨年の菊花賞や有馬記念を見ていて、
- ゴールドシップを負かそうとする馬は悉く早仕掛けで、
- 最後は逆にへばるパターンが多い。
- 今回はフェノーメノやカポーティスターあたりがその餌食になりそう。
- 一方、ムスカテールは手応えの割に反応が鈍く、
- 最後ようやく伸びてくる感じだ。
- つまり、意図せず1テンポ仕掛けが遅くなるタイプの馬で、
- 今回の天皇賞のレース展開に最も向きそうな感じがする。
- まあ、サウスポーだとか、
- 使いすぎだと言われているけれども、
- ゴールドシップ以外は似たり寄ったりのメンバー構成なのでそんなに心配していない。
:皐月賞とか
- *
- まず最も気になる存在は、スプリングS4着だったフェイムゲーム。
- このレースのVTRを何度観ても、
- 「よく4着まで来たなぁ〜」と僕は関心してしまう。
- スタートでタイミングが合わず出遅れ(写真穵)。
- 1コーナーで並走していたザラストロに寄られ、
- かなり外を回されるロスがあった(写真穸)。
- 不幸な不利はまだ重なり、
- 仕掛けようとした3〜4コーナーでマイネルトロラーノに
- 進路をカットされ、一旦ブレーキをかけている。
- で、結局大外に持ち出し、
- 4コーナーを回った時はもはや絶望の13番手(写真窂)。
- そこからよく追い込み、
- 勝ったロゴタイプから0.3秒、
- 2着のタマモベストプレイからは0.1秒まで肉薄したのだから、
- 能力はこのメンバーに入っても見劣らない。
- しかも、レース全体の上がりのラップを見てみると、
- 12.1-12.3-11.4-11.9(秒)と、
- 最後の2ハロン(※1ハロン=200m)は11秒台に突入。
- そうでありながら、
- 実際フェイムゲームの脚が特に際立ったのは、
- ゴール前200mであるから、
- この馬自身、11秒の前半の脚を繰り出していることは明白で、
- うん、思った以上にキレたなぁという印象。
- 彼は-2000mで2勝しているように、
- 1800mは少し忙しいことは戦前からわかっていたことだし、
- 調教師の宗像もその点については認めていた。
- したがって、まあ負けはしたものの、
- 試走としては及第点のレースぶりだったと評価できるのではないか!?
- 心配な点は、
- 概してスタートが悪いという点、
- それからトライアルレースにしては位置取りが後ろ過ぎたという点である。
- 皐月賞は小回りにも関わらず、意外と追い込みが利く。
- 一方で、トライアルレースはそれなりに積極的なポジションで競馬をしないと、
- 本番で惨敗する傾向は過去のデータが示しており、
- 終始10番手以降であったフェイムゲームのスプリングSは、
- “データの上では”厳しい評価にならざるをえない。
- ただし、ポジショニングが悪くなったのはスタートで出遅れたからで、
- 五分に発馬できれば、それなりの位置でレースは出来るはず。
- 僕が予てから申し上げているように、
- データって何事においても物凄く大切な要素であるけれども、
- もっと大切なことは、データの使い方というか、取捨選択。
- 競馬の面白さは、
- データ通りに決すること以上に、
- データを根こそぎ覆す馬が現れるところに、
- 名馬なり名勝負が生まれると思うのだが......まあ余談ですww
- そんなわけで1頭目はフェイムゲーム。
- *
- 次に注目すべきは弥生賞4着のエピファネイア。
- 僕がデビュー前からその能力を見込んだ馬ww
- 昨年末の段階では、
- 「東のコディーノ、西のエピファネイア」と言われていたが、
- 両馬共に今年緒戦で敗北を喫し、
- いささか評価を下げた感がある。
- しかしながら、単純な性能比較だったら、
- 頭ひとつ出ているのではないかと思う。
- 僕が皐月賞において重要視するポイントは「バテない脚」。
- 一瞬のキレよりもむしろ持続性のあるスタミナのほうが皐月賞向きだ。
- 先に挙げたフェイムゲームも、京成杯ではいい脚を長く使った。
- そこで僕は各馬の上がり4ハロンのタイムを注視する。
- いかに持続的な脚を持っているか、を評価するには、
- 上がりの3ハロンより4ハロンを比較することのほうが大切。
- ここでエピファネイアの新馬戦の4ハロンを見てみると、
- 12.6 - 11.6 - 11.3 - 11.1(秒)である。
- このラップタイムのスゴいところは、
- ゴールに近づくにつれてスピードが加速している点だ。
- 距離やペース、馬場コンディションにもよるけれども、
- 2000m前後のレースであれば、
- ほぼ間違いなく最後の200mはタイムが落ちる。
- よほど能力の高い馬じゃないと出せないタイムと言えるだろう。
- エピファネイアはデビュー2戦目の京都2歳Sにおいても、
- 12.0 - 11.6 - 11.2 - 11.2
- と凄まじい末脚を繰り出した。
- で、4着に負けた弥生賞の4ハロンのタイムは
- 11.7 - 11.6 - 11.4 - 12.2
- がレース自体のラップであり、
- 3〜4コーナーから逃げた馬と並走していたエピファネイア自身は、
- 11.8-11.6-11.2-12.3(推定)くらいで走破しているだろう。
- (僕は4ハロンを全て11秒台で上がって来る馬に“怪物”の評価を与えるww)
- 休み明け、
- 初の関東遠征、
- 騎手の乗り代わり、
- 大外枠、
- などを考慮すれば、
- 最後の1ハロンは脚が止まったけれども、
- 決して悲観するような内容じゃ〜なかった。
- 熱くなりやすい性格の持ち主で、
- いつもレースではイライラしているのだが、
- 不運にもこれまで戦った4戦は全て「超」の付くスローペースで、
- かなりフラストレーションが溜まるレース展開であった。
- それでも3勝してしまうのだから、
- やはり能力は疑う余地はない。
- 皐月賞本番は、
- アーリントンCを逃げ切って参戦してくるコパノリチャードや、
- 人気最右翼のロゴタイプが先行集団を形成するはずだから、
- 極端にスローペースになることは考えにくく、
- 前半の1000mは59〜60秒くらいになると想定でき、
- エピファネイアにとっては、
- デビュー以来、最もレースのしやすい流れになると思う。
- 逆に例えばメイケイペガスターあたりが暴走して、
- 58秒台になると、
- これまでスローペースしか経験していないがゆえに、
- ペースに戸惑う可能性は捨てきれないが、
- それを考えはじめると、
- 完全に泥沼にハマるので。
- *
- 他にも気になる馬はたくさんいて、
- 非常に悩ましいんだけれども、
- 敢えて3頭目を挙げるならば、
- メイケイペガスターだろう。
- 僕が上で「暴走する可能性のある馬」として紹介したメイケイペガスター。
- 1番人気だった若葉Sで暴走し、
- 1.1秒離された9着に敗れ、株が一気に暴落した。
- 僕がよく言う「バカ馬」の典型。
- 能力は極めて高いにもかかわらず、
- 自身をコントロールできずにちぐはぐなレースしかできない馬。
- そんなメイケイペガスターが
- 唯一“マジメ”に走ったのが共同通信杯である。
- これまでの追い込み一辺倒の脚質から、
- 調教師も驚いたという2番手付から直線あっさり抜け出し、
- 完勝したレース。
- そういう側面を引き出した横山典は賞賛されるべきだが、
- 要するにこのようなレースさえできれば、
- 世代屈指の性能の持ち主であることは間違いない。
- この共同通信杯は前半の1000mが60.2秒の平均ペースで流れ、
- 上がりの4ハロンが
- 11.8 - 11.3 - 11.2 - 11.5
- である。
- ???
- 僕はさっきこんなふうに書いた、、、
- 「4ハロンを全て11秒台で上がって来る馬に“怪物”の評価を与えるww」
- と。
- 確かに共同通信杯が行われた2月10日の馬場コンディションは、
- 準OPの雲雀S(1400m)で1:20.7秒
- という速いタイムが出ているように、
- 相当良い状態であったと言える。
- しかしながら、過去20年の共同通信杯を思い返してみても、
- メイケイペガスターが叩き出した1:46.0というタイムは、
- 傑出している。
- (これまでのレースレコードは09年のブライクランアウトの1:47.3秒。)
- それぐらいこのレースにおける彼の走りは凄味があった。
- 皐月賞には現段階で21頭が登録している。
- その中で上がりの4ハロンを全て11秒台で走破した馬は、
- このメイケイペガスターのみ。
- 制御不能になる危険性は言われるまでもなく十分に理解しているが、
- もし彼が“マジメ”に走れたら、
- 他馬を蹴散らす能力があることは疑いようがなく、
- 配当的妙味を含めて、見逃すことはできない存在であろう。
- *
- 今のところは以上。
:浦沢直樹先生の『YAWARA!』に出てくる、筑紫大柔道部・石倉監督とともに振り返る有馬記念。
- ルルーシュやダイワファルコンは厳しい展開の中結構頑張ったんじゃないか!?
- ただ、人気馬2頭が後ろで、先行馬が勝ち急いだ感あり。
- 前にも言ったけれども、
- 今年は極端にレース数を絞って、
- というか、もはや条件戦がどういう勢力図になっているのかを把握する時間もないから、-G1のみ。
- でもでも、年間に投じた額は例年とほとんど変わらない。
- つまり、1レースにこれまでの3〜4倍の額を投入する方法にシフトしたわけで、
- 新しいアプローチ。
- 回収率は94.9%で、僕の拙い予想レベルではまずまずじゃないか!?
- でもでも、年間2本は当てたい。
- それが来年の目標。
- と言っても、多分皐月賞か天皇賞からぐらいしか始動しませんけどねww
- まず、ゲート。
- 「秋2戦」って言われていたけれども、
- 実は宝塚記念も出遅れているルーラーシップ。
- そして、前々から言っているように、その症状は確実に悪化していた。
- ルーラーシップの出遅れを想定した上で予想を組み立てたので、
- 彼の後手は、
- それからゴールドシップがテンにおかれることも戦前の予想通りで、
- ほとんど推進力がなく、
- 3角。
- 例によってゴールドシップが捲くっていく。
- これもまた計画通りの展開で、すなわち、
- ほら、13秒台のラップを2、3回刻む、いつもの有馬記念だったら、
- このままでもおかしくない。
- 0.2秒くらい、小金持ちになる夢見たww
- が、
- 良いお年を。
:有馬記念、覚え
- 001:TOKYO-FMに、
- 002:坂本美雨の「ディアフレンズ」という、
- 003:わずか30分あまりの番組があって、ときどき聴いている。
- 004:なぜ午前11時からのラジオを聞けるの?
- 005:というツッコミはこの際なしねww
- 006:昨日はTMNの木根尚登がゲストで、
- 007:番組の後半に
- 008:TM往年の曲「GIRL FRIEND」('88)を坂本と木根が歌っていたのだが、
- 009:これが非常に良かったのぅ、、、
- 010:何とかもう一度聴きたいと思うくらに。
- 011:AM11:19、髪の先まで自由に生きていたいのと♪
- 012:←あ、この番号は整理用です。
- 013:もっとニュートラルに、そしてさらにラディカルに有馬記念予想。
- 014:もはやブレインストーミングとか悠長なこと言っていられない。
- 015:明確な結論を出すこと。
- 016:前々日オッズの推移を眺めていて、
- 017:方々悩んでいるというか、決め倦ねているというか。
- 018:メンバー構成がそうさせる最も大きな要因だが、
- 019:昨日発表された枠順で、
- 020:輪をかけて「ん〜〜......」と悩ませることになった。
- 021:出遅れが懸念されるルーラーシップは、
- 022:念願叶わず、痛恨の奇数枠、9番からの発走。
- 023:それっぽい匂いがプンプンするナカヤマナイト&ルルーシュは、
- 024:データ的に極めて苦しい大外8番枠。
- 025:悩ましいメンバーに、もう一層悩ましい要素が加わったわけで、
- 026:人気が非常に割れている。
- 027:ネヴァブションの単勝が65.7倍ってww
- 028:前回のエントリで僕は展開について大きく3つのパターンを示した。
- 029:①ゴールドシップの捲りがハマり、先行馬が玉砕するパターン。
- 030:②ゴールドシップの捲りが不発に終り、先行馬が粘るパターン。
- 031:③ゴールドシップの捲りは決まるものの、先行馬がそのまま残るパターン。
- 032:そして、その可能性を僕は①:②:③=4:3:3と、
- 033:曖昧な割合でお茶を濁していたわけだけれども、
- 034:そもそもゴールドシップを中心に考えるのは如何なものか??
- 035:と考え直した。
- 036:「もっとニュートラル」に捉えれば、
- 037:④ゴールドシップの捲りも、その他の差し馬も不発に終わる。
- 038:というパターンも考えられ、
- 039:過去の有馬記念のセオリーからいけば、
- 040:④の可能性が一番高いんじゃなかろうかと思い直した。
- 041:そこで本命は16番に入った◎ルルーシュ。
- 042:昨日まで全く僕の構想に入っていなかったのだが、
- 043:前走のアルゼンチン共和国杯はかなり優秀。
- 044:前半の1000mは6ハロン目を等速で走ったと仮定して、
- 045:59.6秒。
- 046:2番手追走から上がり1000mが58.7秒でレコード駆けした。
- 047:この日の馬場コンディションは、決して悪くはないものの、
- 048:ジャパンCが行われた時よりも少しタイムがかかっていて、
- 049:準OPのマイル戦ユートピアSは、
- 050:ややスローに流れたものの1:34.0で極めて平凡。
- 050:一方、JC当日は
- 051:準OPの2012プロミネントJTで1:58.3、
- 052:マイルのOP戦キャピタルSは1:32.1と高速決着だった。
- 053:前にも申し上げたように、
- 054:ジャパンC自体はスローペースで、
- 055:前半が60.2秒の後半が58秒6。
- 056:単純にタイムを比較しただけでも、
- 057:アルゼンチン共和国杯におけるルルーシュのパフォーマンスは、
- 058:このメンバーだったら威張れるものだと判断した。
- 058-1:朝日杯を逃した横山は何かやってくるに違いない!
- 059:ちなみに、先に挙げた2012プロミネントJTは、
- 060:前半1000mが59.3秒でJCのそれよりも約1秒早く。
- 061:今年のJCがいかにスローだったかがわかる。
- 062:つまり、逃げたビートブラックあたりは粘っているように見え、
- 063:前々日最終オッズは20.0倍でそこそこ人気しているのだが、
- 064:理屈で言ったらここでは見送るのが妥当だと考えられる。
- 065:さらに言うと、ルーラーシップやダークシャドウにとっては、
- 066:相当キツい展開になって、それでも3,4着に突っ込んでくるのだから、
- 067:ポテンシャルは疑う余地はない。
- 068:まあその話は追々。
- 069:対抗は前のエントリで支持した○ダイワファルコン。
- 070:前々日最終オッズでは11番人気の29.3倍。
- 071:存在的にはナカヤマナイトの隠れ蓑になっている感がある。
- 072:07年のマツリダゴッホ(9番人気:52.3倍)があまりに鮮やかで、
- 073:ナカヤマナイトをマツリダとダブらせて見ている論調が多く、
- 074:もはや穴っぽい存在でなくなっている。
- 075:前にも言ったように、
- 076:オールカマーと天皇賞の2つを見る限り、
- 077:2頭の能力に大きな差はなく、
- 078:ダイワはかなりナメられた存在になっている。
- 079:確かに、福島記念からというローテーションは、
- 080:例年の有馬記念だったら見送るのが然るべき臨戦過程なのだが、
- 081:今年に限っては何でも有りという感じがする。
- 082:▲トゥザグローリー。
- 083:もう単純に天皇賞とジャパンCダートは調教。
- 084:30.9倍の12番人気だったら抑えておいていい。
- 084-1:心配していた馬体重もJCDくらいで出てこれそうで、
- 084-2:G1に勝つなら、これが最後のチャンスかもしれない。
- 085:現在2番人気のルーラーシップと、
- 086:3番人気のエイシンフラッシュは買うつもりはない。
- 087:エイシンフラッシュは出来のピークは過ぎたと判断。
- 088:そもそもラストランと噂される中で仕上げてくるとは思えない。
- 089:ルーラーシップは出遅れを想定しての消し。
- 090:よしんば出遅れなくても、
- 091:中間、かなりゲート練習したみたいだから、
- 092:それなりのストレスはかかったはず。
- 093:もう来たら僕の考え方が根本的に違っていたわけで、
- 094:来年はいちから出直し。
- 095:最後にして最大の懸案はゴールドシップ。
- 096:果たしてあの走法で小回りの2500mを克服できるのか??
- 097:菊花賞が終わった時点からずっと考えてきたことだ。
- 098:こう言っては逃げになってしまうけれども、
- 099:勝って納得、負けて納得と言ったところか。
- 100:テンのスピードなんて全くないし、
- 101:ダービーのように先行馬に出し抜けを食らうと分が悪い。
- 102:昨年のオルフェーヴルのように、
- 103:後ろから行っても、スっと先行集団に取り付くタイプではなく、
- 104:1着より2着や3着しか想像できない。
- 106:◎ルルーシュ
- 107:○ダイワファルコン
- 108:▲トゥザグローリー
- 109:?ゴールドシップ
- 110:この4頭に掛け金の強弱をつけて買い、
- 111:惑星扱いとして、
- 112:オーシャンブルー、ダークシャドウ、ナカヤマナイトの3頭を
- 113:どのように馬券に絡めるか。
- 114:馬連にしろ、3連単にしろ、
- 115:ボヘミアンに近しい点数になりそうで、
- 116:どこにどのように配分するか、もう1日考えることにする。
:有馬記念のためのブレーン・ストーミング
- 今年は最も競馬をやらない年になった。
- 回数だけをみれば、
- 大学受験の時よりも競馬場へ行く機会は減った。
- 回収率は何とか100%を超えているが、
- 有馬記念を外すとマイナスに転ずる。
- つまり、ここが正念場!
- オルフェーヴルが出走すればオルフェでいいかなと思っていた。
- ジャパンC(2着)は何ら悲観する内容ではなかったし、
- むしろ、あの速い上がりでスーっと4角で上昇してきたあたりに、
- 現役最強馬の真髄を見た。
- ただただ残念なことに、
- 「現状では満足できる状態で走らせられない」(池江)とし、
- 回避が決まった。
- また、そのJCに勝ったジェンティルドンナも
- そもそも有馬記念出走は構想に入っていなかった。
- すなわち、特A級の馬はいないというのが今年のメンバー構成。
- だからかなり強引な予想も成り立つというのが僕の見立てで、
- 例年なら「ないわ〜」と思えるような馬でもチャンスある。
- まず僕が目をつけたのがJC15着(14阪人気)だったメイショウカンパク。
- そもそも今年のJC、ペースが独特で、
- 前半の1000mが60.2秒、
- 後半の1000mが58.6秒という上がりの勝負になった。
- 後方から追い込むタイプの馬には相当キツい展開になって、
- 一番後ろの17番手にいたメイショウカンパクは端から白旗だった。
- (レース映像参照:http://www.youtube.com/watch?v=tT-_bNAUAEo)
- スクリーンヒーローが勝った2008年のJCも同じようなレース展開になって、
- 前半が61.8秒の後半が58.3秒。
- 明らかに力不足のネヴァブションが逃げて7着に粘れるような展開。
- (レース映像参照:http://www.youtube.com/watch?v=vWhGHInFnQM)
- んで、この時後方待機策で、
- 直線に入っても差を縮めることができなかったアドマイヤモナーク(12着)は、
- 有馬記念14頭中14番人気の中、一世一代の追い込みを決め、
- 3連単985,580円の立役者となった。
- (レース映像参照:http://www.youtube.com/watch?v=VMQlu1j6-O0)
- メイショウカンパクにはこの時のアドマイヤモナーク的な気配を感じたのだが、
- 年明けの日経新春杯に回ることになり、有馬には出ず。バアバア!
- 出走しない馬について熱く語っても仕方ない。トホホ。
- 肝心の展開を考えると、
- 僕は大きく分けて3つのパターンがあると思う。
- ①ゴールドシップの捲りがハマり、先行馬が玉砕。伏兵が差し込むパターン。
- ②ゴールドシップの捲りが不発に終り、先行馬が粘るパターン。
- ③ゴールドシップの捲りは決まるものの、先行馬がそのまま残るパターン。
- いずれにしても、ゴールドシップの動き次第で、
- レースの展開も結果も変わってくるんじゃないかと思っている。
- 僕は①のパターンの可能性が4割、②と③がそれぞれ3割くらいと、
- はっきり言って、未だ展開を読めていない。
- ここで自ずとゴールドシップについて触れなくてはならない。
- 自称競馬歴18年の僕も、
- ここまで“大味な競馬”をする馬は見たことないww
- (レース映像参照:http://www.youtube.com/watch?v=7iISACKLNUE)
- 条件戦ならともかく、
- 菊花賞のレースぶりなんて、近代競馬の摂理に抗うような走り。
- 今から29年前の83年菊花賞で、
- 同じようなレースをした3冠馬ミスターシービーについて、
- 調教師の松山が騎手の吉永に、
- 「こういう競馬(=後方から一気に捲るレース)を続けているとツケが回るぞ!」
- と言ったらしいし、
- 岡部幸雄は「あれでは近代競馬は勝てない」と批判した。
- ミスターシービーはその後2000mの天皇賞に勝っただけで、
- 岡部を鞍上に迎えた1歳下の3冠馬シンボリルドルフに3戦全敗で引退し、
- 彼らは近代競馬のセオリー強烈に確立したと言ってもよい。
- あれから30年経過して現れたゴールドシップは、
- とてつもなく強い馬かもしれないし、
- 古馬初対決となるこの有馬記念で、
- 底が見えるかもしれない。
- いずれにしても試金石となる一戦で、
- 僕が展開を読めない理由もそこにある。
- この馬に関してはペンディング。
- 気になる馬に話を戻す。
- ブレーン・ストーミングver.1でも触れたように、
- 2年連続でこのレース3着のトゥザヴィクトリーは、
- やはり気になる存在。
- 問題はここのところの成績が芳しくない点。
- 「寒くなると走る」というのは、
- この馬の最もわかりやすい特徴なのだが、
- 今秋の2戦の内容は非常によろしくない。
- 昨年の秋は天皇賞5着、JC10着と負けてはいるものの、
- それぞれ勝ち馬から0.6秒、0.8秒差であり、
- 着順ほど負けてはいなかった。
- それが今年は天皇賞18着(3.1秒差)、
- JCDは12着(1.7秒差)とほとんど競馬になっていない。
- 世間で言われているように気持ちが切れたか!?
- ただ、僕はこの秋の大敗の理由の別のところに見出している。
- それは体重である。
- 4ヶ月ぶりの天皇賞は520キロのマイナス16キロと、
- 完全に夏負けし、調整に失敗したと思わせる減り方。
- しかもレースは最も不利な18番枠で話にならなかった。
- (レース映像参照:http://www.youtube.com/watch?v=BGX3gpLyhvk)
- JCDでは減った体重を一気に戻し、
- 538キロのプラス18キロだった。
- 血統的にダートは向きとは言え、
- 初ダートがG1ではあまり荷が重かった。
- それでも4コーナーで「オッ!」っと思わせるシーンがあったから、
- ゆっくりではあるが復調してきているのではないかというのが、僕の見解。
- (レース映像参照:http://www.youtube.com/watch?v=3dTW2EOgPiw)
- 近走の成績から、調教師の池江はネガティヴなコメントに終始するだろうが、
- あの人は天邪鬼なところがあるから、気をつけたい。
- 次に気になるのは南東馬ナカヤマナイト。
- 今年の宝塚記念でどこまでやれるか、
- 僕は馬券を握り期待していたのだが、
- 勝ったオルフェーブルから離されること2.6秒差の8着。
- 一線級とはまだまだ力の差があることを見せ付けられる結果になった。
- 秋はオールカマーに勝ち、
- オルフェのいない天皇賞では6番人気に支持されたが9着。
- ただ、宝塚記念2着だったルーラーシップとの差は、
- 1.6秒から0.7秒に詰まった。
- なにせJCを使わなかったローテーションに好感が持てる。
- 天皇賞→JC→有馬と続く王道路線の有馬記念において必要なのは、
- ずばり「余力」。
- 秋3戦とも目一杯のレースをするのはやっぱり厳しい。
- ただ、このナカヤマナイト、ちょっと人気しそうなんだわね。
- 見え見えの穴馬で、もはや穴馬ではなくなってしまう可能性がある。
- そこで更に深読みすると、
- オールカマーでこのナカヤマナイトに負けた
- ダイワファルコンという僅かな可能性に引き寄せられる。
- 先週まではダイワファルコンなんて全然考えていなかったけど、
- ナカヤマナイトと大差ない競馬をしているのに、
- たぶん人気は全くないと言っていい。
- つまり配当的妙味だったら、こちらが圧倒的だ。
- 天皇賞は10着で、ナカヤマナイトとタイム差なし。
- 中山競馬馬は(5.3.1.4)と抜群の相性を誇る。
- 大駆というか、一発という点ではこの馬か??
- 続いて人気どころを見ていく。
- 天皇賞、JCいずれも3着のルーラーシップは古馬の大将格。
- フツーに走れば勝てそうなのだが、
- やはり3戦連続の出遅れ癖がいただけない。
- なんか悪化しているような感じなのよね。
- それでも絶望的な位置から3着まで差し込んでくるのは、
- ポテンシャルの高さの成せる技なんだろうけど。
- もともと出遅れ癖はあって、
- 昨年の金鯱賞でも致命的な出遅れを犯しながら、
- 能力の違いで勝ってしまった。
- オルフェもジェンティルドンナもいないこの有馬記念では
- 少々の出遅れでもと思うのだが、
- 僕が気になるのはそれよりもローテーション。
- もともと休み明けを苦にしないタイプで、
- 鉄砲成績は抜群だ。
- 裏を返せば、コンスタントに使われることのなかったルーラーにとって、
- 天皇賞→JC→有馬と続く3連戦は未知のゾーン。
- 昨年は有馬記念1戦だけ、一昨年は鳴尾記念から有馬記念の2戦で、
- メイチの仕上げでG1に3連チャンというのは果たしてどうか??
- 僕はJCがピークの仕上げだと思っているから、
- ここに関しては懐疑的だ。
- 次に天皇賞、JCと4着だったダークシャドウ。
- 昨年の2着に惜敗した天皇賞から、
- 今年の照準を天皇賞に絞ってきた感のある使い方。
- 左周りの2000mというのはこの馬にとってはこの上な絶好の舞台で、
- 僕は迷いなく本命にしたんだけど、4番人気4着に負けたww
- 右周りは決して下手というわけではないが、
- 初めての2500mと6つのコーナー、
- 3つ続く極限のレース、と克服しなければならない課題は多い。
- ルーラーシップと全く差のない競馬をしているから、
- もしルーラーより極端にオッズに差があれば一考を要するが、
- 敢えてプッシュできる材料はないかぁ〜。
- 天皇賞に勝ったエイシンフラッシュはここがラストランという噂。
- 昨年もオルフェの2着で適性は疑う余地はない。
- しかしながら、JCの負け方(10着)がちょっと不可解で、
- どうしたものかなぁと。
- 最初のほうに書いたように、
- 今年のJCはスローからの上がり勝負で、
- エイシンフラッシュにとって最も得意とする、願ってもない展開になった。
- 毎日王冠を含めて秋4回走るのは今回が初めてで、
- ちょっとお釣りがないかもしれない。
- また、ラストランで100%の仕上げに持ってくるとは思えず、
- 最強世代の1頭と言われた本馬もお役御免かもしれない。
- ゴールドシップ
- トゥザグローリー
- ダイワファルコン
- ナカヤマナイト
- (ダークシャドウ)
- 最後に申し添えれば、
- 今年の有馬記念は、個々の馬の能力比較も重要だが、
- それ以上に展開を読み切った者が勝つんじゃないかと思う。